2019年 今年の10曲
2019年も、今年の10曲やります。
<過去作>
選曲基準
・2019年にフル音源がリリースされた曲
・1つのコンテンツ、アーティストから1曲だけ選ぶ(ようにしたい)
・曲の紹介はリリース順
楽曲10選
土曜日のフライト - Wake Up, Girls!
(Spotify)
1月23日リリース、『Wake Up, Best! MEMORIAL Vol.8』より。
正直、この曲を10選の対象にするかとても悩んだが、この曲は2019年3月8日に完成したのだろうと考えると、今年の10選で取り上げて然るべきだろう。
10選に取り上げるにあたり何か新しいことを書こうと思ったが、「おすすめの曲5選(2019年10月中旬・下旬) - 茜色ダイアリー」に書きたいことは書いたので、気になる方はそちらへ。
そういえば、2020年3月4日に「Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~」のライブ音源アルバムが発売されるらしい。
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— Wake Up, Girls!公式 (@wakeupgirls_PR) December 21, 2019
Wake Up, Girls!
LIVE ALBUM
~想い出のパレード~
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2019年3月8日さいたまスーパーアリーナでの
Wake Up, Girls!FINAL LIVE音源の
アルバム化が決定しました。https://t.co/og4VTwryW2#WUG_JP
『Wake Up, Best! MEMORIAL Vol.8』の4曲、そして怒涛のアンコールは必聴。僕もどうにかして手に入れます...。
シュガーコート・ドリーム - 白咲花(CV:指出毬亜)
作詞・作曲・編曲:5u5h1
(Spotify)
2月27日リリース、『TVアニメ「私に天使が舞い降りた!」キャラクターソングアルバム ~天使のうたごえ~』より。
「2019年2月 今月の5曲 - 茜色ダイアリー」にて、「このアルバム、おそらく2019年のキャラクターソングアルバムの中ではかなりの有望株だと思う。」と書いたが、10ヶ月経った今でもそう思う。
11月8日にはフライングドッグの一部楽曲がサブスク解禁され、このアルバムもサブスクで聴けるようになった。いいアルバムなので、まだ聴いていないという方は上のリンクから是非。
O-Ku-Ri-Mo-No Sunday! - 久川凪(CV:立花日菜)、久川颯(CV:長江里加)
作詞:烏屋茶房 作曲:烏屋茶房、篠崎あやと 編曲:篠崎あやと
4月16日配信開始。
大きな声でせーのっ! 愛してたいの......
2019年は、烏屋茶房と篠崎あやとのペアが躍進した年だった。ぶっちゃけ「お願いマッスル」があそこまで当たるとは思っていなかった。これからは「作詞:烏屋茶房 作曲:烏屋茶房、篠崎あやと 編曲:篠崎あやと」というクレジットを見たら、完全神曲だと確信することができる。
個人的に、1コンテンツ1曲縛りがもっとも効いたのはデレマス曲だった。
しゅがーはぁと☆レボリューション - 佐藤心
ステップ&スキップ - 関裕美、白菊ほたる、森久保乃々
Blessing - 高垣楓
以上の曲が対抗馬だったが、今年一番聴いたのは「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」なので、この曲を選びたい。(9月3日の7th幕張もこの曲目当てでLVチケ取ったしな...)
twinkle night feat. somunia - nyankobrq & yaca
作詞:nyankobrq, C. Yaca 作曲:nyankobrq
(Spotify)
5月5日リリース、nyankobrq & yaca 1st Album『arbeit』より。
君と過ごす夜 少しアーバン
— 七彩茜 (@7iro_akane) September 17, 2019
2019年はオリジナル曲をリリースするVtuberも増えて、キャラコンテンツという枠を超え、音楽界のムーブメントのひとつになってきた。
僕は「Vtuber×クラブシーン」(e.g. sheep in the light - Marpril)や「Vtuber×コンポーザー」(e.g. DESIGNED LOVE - MATULIP)といった視点でこのムーブメントを切り取るが、他の切り取り方も全然アリだろうし、その違いがこれからのVtuberの音楽の多様性を生み出すといっても過言ではない。
「twinkle night」の話が無いやん!と思われている方は「おすすめの曲5選(2019年9月中旬) - 茜色ダイアリー」を読んでください。(正直、一度ブログで取りあげた曲はそのときに大体言いたいことを言っているので、追加で書くのがなかなか難しい)(言い訳)
散々花嫁 - 結城萌子
(Spotify)
7月12日に、メジャーデビューシングル『innocent moon』から先行配信された。『innocent moon』は8月28日にリリースされている。
「おすすめの曲5選(2019年8月中旬) - 茜色ダイアリー」でも取り上げたが、川谷絵音は作詞のセンスがいい。
散々な人生でも
嫁に行けばいくらでもやり直せるわ
こういうインパクトのある歌詞で、曲の世界観をダイレクトに伝えてみせるのはずるい。
10選の枠の関係で紹介することはできないが、彼が『今日だけの音楽』に提供している「ユーランゴブレット」と「細やかに蓋をして」でも、彼の非凡なセンスが光っている。
グリズリーに襲われたら♡ - 神宿
作詞・作曲:清竜人 編曲:MOSAIC.WAV
(Spotify)
7月26日、『全身全霊ラプソディ』、『春風Ambitious』、『グリズリーに襲われたら♡』がMカードで3曲同時にリリースされ、8月15日にサブスク解禁となった。
今年、僕が名前を覚えた作曲家の一人に清竜人がいる。4月にリリースされた「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」で名前を知り、この曲で彼の名前を意識するようになった。
女性の語りのような文体の歌詞とその世界観を直感的に伝えるコード進行が、彼が作った曲の魅力だろう。以下は「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」のサビの歌詞を抜粋し、コード進行を示したものである。(キー:F#)(間違っている可能性大)
運命だって 偶然だって
IV V
どちらだって いいの
IIIm7 VIm7
こんがらがって てんてこまいよ
IIm7 III7
これはきっと 真実よ
VIm7 V
彼は上にあげたような、4536251進行のツーファイブの間にセカンダリードミナントを挟む進行を多用する。これが出てきたら彼を疑っていい。
余談だが、筆者は清竜人と誕生日が同じらしい。
ガジェットはプリンセス - 柊かえ(CV:立花芽恵夢)
作詞・作曲・編曲:sasakure.UK
(Spotify)
8月21日リリース、『Re:ステージ! ドリームデイズ♪SONG SERIES③ Personal Music「ガジェットはプリンセス/せーので跳べって言ってんの!」』より。
今年、一番聴いた曲だと思う。8月21日にリリースされているのに、9月1日時点で再生回数177って何?
キャラクターソングとしても、非常に出来がよかった。楽曲の雰囲気や世界観で直感的に柊かえをイメージさせるというキャラクターソングの基本がしっかり出来ていた。(おそらく、この点で一番評価が高いのは「For you! For みい!」だろう。あの曲が見せつけてくる「長谷川みい」像はヤバすぎる)(アニメ未履修でここまで言っていいのか不安になっている)
リステも激戦区だった。
ハッピータイフーン - KiRaRe
For you! For みい! - 長谷川みい(CV:空見ゆき)
せーので跳べって言ってんの! - 本城香澄(CV:岩橋由佳)
上に挙げた曲あたりが対抗馬か。1コンテンツ1曲縛りがなければ、リステから3曲は選んでいたくらい、曲が強いコンテンツだった。
さよならはそれなりに - 辻林美穂
作詞・作曲:辻林美穂 編曲:辻林美穂バンド(小川タカシ、尾崎旅人、井上拓己)
(Spotify)
9月18日リリース、辻林美穂 2nd Album『Ombre』より。
この曲というよりは、このアルバムを取り上げたい。
「おすすめの曲5選(2019年10月上旬) - 茜色ダイアリー」でも述べたが、このアルバムは2010年代後半のポップ・ソングのシーンを印象づける1枚と言っても過言ではない。
ポスト渋谷系やシティポップのエッセンスを取り入れながらも、ゲスト・ボーカルや編曲陣に ”最新型渋谷系バンド" を謳うPOLLYANNAの斎藤モトキやワタナベタカシ、11月23日にシンリズムが加入し、新たな表情を見せたconte(ex. orangeage)の黒澤ようといった新進気鋭のアーティストを招き、ポップ・ソングの新たな姿を見せている。
是非、アルバムの初めから順に聴いてみてほしい。
WANING MOON - MELLOW MELLOW
作詞:深川琴美 作曲・編曲:宮野弦士
(Spotify)
10月2日リリース、MELLOW MELLOW 4th Single『WANING MOON』より。
この曲もかなり聴き込んだ。
... pic.twitter.com/7N8Xn2Fkqk
— 七彩茜 (@7iro_akane) October 5, 2019
リリースされて3日で再生回数100超えるって何事なん?
宮野弦士の名前を意識するようになったのも今年だと思う。彼の代表的な仕事であるフィロソフィーのダンスやMELLOW MELLOWへの提供曲の大半は2019年にリリースされたものではないが、これらのアイドルが広く認知され、彼の名が広まったのは今年だろう。
2020年、宮野弦士は間違いなく化ける。まだ彼を知らないという方は是非この曲から。
(Spotify)
夜間飛行 - tiny baby
作詞・作曲・編曲:星銀乃丈
(Spotify)
10月27日リリース、tiny baby 1st EP『baby science』より。
これも曲というよりはアルバムを取り上げたい。(「楽曲オタク Advent Calendar 2019 - Adventar」でこのアルバムのレビューをしようと思ったものの、言葉で上手く表現することが出来なかったという過去がある。)
tiny babyは「LEADER!!」の作詞・作編曲を担当した星銀乃丈とACO(@aco_bebe)によるユニットで、上の動画の概要欄で次のように紹介されている。
70年代AOR、シティーポップから90年代の渋谷系と世のカルチャーを横断し、新世代ポップスを再解釈するtiny baby。ベイビーらがサイエンスする世界は時に驚くほどポップで、ノスタルジックである。
この紹介文にある「再解釈」がまさにこのアルバムの魅力だろう。AOR、シティポップ、渋谷系といったポップソングを聴いて、この曲を生み出す星銀乃丈の感性には驚かされる。
今後のリリースに期待したい。
終わりだよ~
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。個人的には11月27日のリリースが1曲も入らなかったのが意外でした。10曲という枠制限はあまりに大きい...。