10月9日、嵐のサブスク解禁が来て驚きました。
メジャーアーティストのサブスク解禁も進んできて、音楽を聴く手段もだいぶ変わってきたなぁと実感します。
- WANING MOON - MELLOW MELLOW
- エクラン・ルブラン - 辻林美穂
- One More Sunshine Story - 高海千歌(CV:伊波杏樹)
- 公然の秘密 - 椎名林檎
- charlotte aux framboises (feat. mami) [colate+kamome sano Remix] - kamome sano
WANING MOON - MELLOW MELLOW
作詞:深川琴美 作曲・編曲:宮野弦士
(Spotify)
MELLOW MELLOW 4th Single『WANING MOON』より。
サビの進行がシンプルながら良い。サブドミナント開始、サビ途中の III7 → VIm からの下降進行といった飾り気のない進行がナチュラルな雰囲気を纏った彼女たちによく合っている。
ラスサビの半音上げ転調も、ベタな展開ではあるものの印象的。
いつかは一緒にいられなくなるかもしれないけれどそれでも一緒にいたい、という盛り上がりを直感的に伝える、上手い転調。
1Aの入り直前あたりモロ「Treasure - Bruno Mars」なので、そのあたりにルーツがある人も是非。
エクラン・ルブラン - 辻林美穂
作詞・作曲・編曲:辻林美穂
(Spotify)
辻林美穂 2nd Album『Ombre』より。
「太鼓の達人 Nintendo Switchば~じょん!」のナムコオリジナル枠で収録されたこともあってか、音ゲー的なギミックが多い。
なかでも曲中で何度も行われる転調が印象的。違う調の部分をいくつも集めたジグソーパズルのような曲調は、どことなくちぐはぐな印象を与えつつも、なんだか上手く形になっているような気もして不思議だ。
また、メロディーが小説の頭から始まらないことが多いからか、変拍子というわけではないものの、いまいち拍感がないのも良い。
さて、このアルバムは2010年代後半のポップ・ソングの一端を担っていると言っても過言ではない。事実、ゲストボーカルや編曲陣には、デビュー当時 ”最新型渋谷系バンド" を謳っていた POLLYANNA や『Broccoli is Here』で一躍有名になった Orangeade といった新進気鋭のポップ・バンドのメンバーが名を連ねる。
新時代のポップ・ソングの世界を体験するなら、是非ここから。
One More Sunshine Story - 高海千歌(CV:伊波杏樹)
作詞:畑亜貴 作曲・編曲:EFFY(FirstCall)
「ラブライブ!サンシャイン!!」TVアニメ2期BD 第1巻 特典CDより。特典の意味が無くなるのは分かるが、有料配信くらいはしてくれてもいいのでは...
作編曲を担当しているのが「Reason!! - 315 STARS」などを手掛けたEFFY氏ということもあってか、某・夢の国を想起させる壮大な曲調になっているが、軸はあくまで千歌のボーカルにあり、曲の壮大さだけが独り歩きしているわけではない。このあたりのバランス感覚があるおかげで、「千歌のキャラクターソング」としての完成度が非常に高くなっている。
正直なところ、BD特典以外で恒常的に聴ける手段は無い。スクスタでは毎週火曜日に日替わり楽曲に登場するので、それが安定か。
公然の秘密 - 椎名林檎
(Spotify)
11月13日にリリースされる椎名林檎 Best Album『ニュートンの林檎』に収録される新曲。テレ朝金曜ナイトドラマ「時効警察はじめました」の主題歌ということもあってか、9月30日に配信リリースがなされた。
「秘密」を香水に見立てた歌詞が印象的。トップノートが甘いバニラ、ラストノートがスパイシーなシナモンという、いかにもな甘い香りを「公然の秘密」と称するセンスがニクい。(実際には、トップにシナモンなどのスパイス系が香り、ラストにバニラのような甘い香りが残る場合が多い)
ストリングス、ベース、ギター、ドラムといった楽器陣が暴れまわるさまはまさに椎名林檎といった趣きだが、BPMが165ということもあり、楽曲全体の勢いが良い。
椎名林檎はよく分からない、という人こそ是非。
charlotte aux framboises (feat. mami) [colate+kamome sano Remix] - kamome sano
作詞・作曲:kamome sano
kamome sano M3 2018春 頒布アルバム『Pâtisserie kamome』より。「Pâtisserie」はフランスなどで見られるケーキや洋菓子を専門に扱うベーカリーのこと。それもあってか、アルバムに収録されている曲は全てスイーツの名前になっている。SDVXでお馴染みの「éclair au chocolat」なども収録されている。
原曲はボーカル曲でありながらBPM232のブレイクコアというなかなかに硬派な曲調をしている。しかし、リミックスではBPM116として捉える、特徴的であったアーメンブレイクを取り除き、キラキラとしたシンセを取り入れるといった手法を用い、よりポップに仕上げている。
本人によるアルバムのクロスフェードも存在する。
残念ながら市場では軒並み売り切れているが、TANO*C STOREには限定版の在庫が残っているらしい。名盤といって差し支えない出来なので、気になっているのであれば早めに確保したい。
(リンク → https://www.tanocstore.net/shopdetail/000000001474/)
おわりだよ~
本当は「楽曲キュレーションって難しいね~」みたいな話をここでしようかなと思っていたんですが、考えても「難しい」という事実を再確認するだけで話が進みそうになかったので今回はやめました。
何が難しいのかという具体的な部分をこれから考えていこうと思います。