茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

おすすめの曲5選(2020年4月中旬・下旬)

結局、今月も最終日ギリギリに投稿しています。
そのうえ、月3記事の予定が月2記事止まり。
自粛続きで暇なはずなんですが、何故こんなことに......?

 

 

 

諏訪ななか - 溶けるみたい

作詞・作曲・編曲:鶴﨑輝一

溶けるみたい

溶けるみたい

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
諏訪ななか 1st Album『So Sweet Dolce』より。

 

世界観にブレが無いな、というのが本アルバムへのファースト・インプレッションだった。本アルバムは『So Sweet Dolce』のタイトルが示す通り、徹底的に「甘々」な世界観を貫いている。
特にそれが感じられるのがアー写やアルバムジャケットといったビジュアルイメージだ。ピンクやパープルといったパステルカラーの背景に、ガーリーファッションを身に纏った諏訪ななかという構図を外さないのには、ある種の執念すら感じる。

 

今回取り上げる「溶けるみたい」は、本アルバムでは最も彼女らしい曲だと思う。
聞き所は1Cと3Cの歌詞の違いだろう。以下に1Cの歌詞を引用する。

氷が溶けるみたいに この恋も消えてしまえば
些細なことでやきもちやいたりして
落ち込むこともなくなるのに
君が笑うたびに この恋は色づいていく
赤く赤く染まる熟したリンゴみたい
ねえ、あたしもっと意地悪になりそう

1Cと3Cの歌詞は5行目まで同じで、最後の歌詞だけが違うのだが、そこで彼女が出した結論があらわになる。恋愛のつらい部分に悩む彼女がどういう決断をしたのか、ここではあえて言及しないことにする。

 

本アルバムは、日本コロンビアからのリリースということもあってか、それなりに馴染みのある作家陣が楽曲を提供しているが、そのなかでもSUPA LOVEの松坂康司さんの活躍が目立つ(全10曲のうち5曲の作編曲を担当している)。
松坂康司さんのファンでまだ聴いてないよ~、という方はチェックしたほうがいいだろう。

 

 

藤井 風 - 優しさ

作詞・作曲:藤井 風

優しさ

優しさ

  • 藤井 風
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
藤井 風 1st Album『HELP EVER HURT NEVER』より。

 

本記事のトレンド枠。
2020年のJ-Popシーンを考えたとき、流石に藤井 風の1st Albumは無視できない。
何なんw」と「もうええわ」だけで、J-Popシーンの中心に立ってみせるのはなかなか出来ることではない。

 

個人的には、今回取り上げる「優しさ」にしろ、これまでのリリースにしろ、彼の曲がJ-Popシーンで受け入れられるものなんだなぁという驚きがある。
彼の曲はあえてあてはめるならR&Bやソウルといったジャンルになるんだろうが、こういったジャンルが万人受けするか?と言われると違う気がする。
これはJ-PopシーンのトレンドとしてR&B、ソウル、HIPHOPといったジャンル自体が流行しているということなのか、そうではなくて「藤井 風」が圧倒的にすごいやつなのか。そんなことを考えながら『HELP EVER HURT NEVER』のリリースを待ちたい。

 

 

麻倉もも - Twinkle Love

作詞:Mahiro
作曲・編曲:KOUTAPAI

Twinkle Love

Twinkle Love

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
麻倉もも 2nd Album『Agapanthus』より。

 

本アルバムだと「Twinkle Love」が一番好きで、次点で「Agapanthus」が好きだった。
アルバムはベストアルバムのような感じで、アルバム全体に軸を通して一つの作品にする、統一感を持たせるといった意識は、個人的にはあまり感じられなかった(上田麗奈『Empathy』が非常に高い完成度でそれをやっていたのも、この評価に影響していると思う)。

この曲は、2Bの終わりの テー テッテッテ ピコン からDメロまでの疾走感が良い。
おそらく、この曲は、AメロやBメロをBPM96と捉え、サビをBPM193として捉えるべきなのだと思う。
加えて、サビのメロがやたらゆったりしていることにも注目しておきたい。以下は1Cの歌詞である。

Twinkle Love 星が
瞬く夜のひとりごと
好きで 好きで
「夢の中でも君と 会いたい」

サビの疾走感のなかで、「Twinkle Love 星が瞬く夜のひとりごと」の部分をあえてゆったりとしたメロにすることで、曲のタイトルにもなっている「Twinkle Love」を目立たせるのは上手いやり方だと思う。

 

 

Zatta - Skit

作詞・作曲・編曲:Zatta

Skit

Skit

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
Zatta 1st full Album『ZATTA 2』より。

 

ZattaはKeach Arimoto(@k11ch11)とTaishi Sato(@taison0016)によるユニット。
正直、Zattaについてこれ以上のことは分からない( 『Zatta 2』のlinkcoreページにZattaについての情報と、本アルバムの聞きどころが少しだけ載っている)。

 

自分との接点を探した結果、「佐藤千亜妃 - Spangle」(from『PLANET』)の編曲にKeach ArimotoがTondenhey名義で参加していることが分かった。

Spangle

Spangle

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

この情報で彼らがどういった文脈の上で音楽をやっているのかが伝わればいいが...

 

さて、今回取り上げる「Skit」は、個人的には「パスピエ - 気象予報士の憂鬱」(from『ONOMIMONO』)と役割が似たトラックだと感じている。

 

 

上のプレビューを見ると、「気象予報士の憂鬱」はアルバムの真ん中に置かれているのが分かると思う。そして、アルバムを通して聴くと、この「気象予報士の憂鬱」が他の曲より尺が短く、楽曲としても奇抜であることに気づくだろう。
最近では上田麗奈『Empathy』において3曲目と7曲目にインスト音源を挟むことで、アルバムの構成にメリハリを与える演出が見られたが、「気象予報士の憂鬱」が果たしているのはまさにこの役割で、今回取り上げる「Skit」についても同じことが言えるのではないかと思っている。

 

「Skit」はアルバム(全10曲)の6曲目に配置されており、曲の尺も1分強しかない。歌詞らしい歌詞は「好きと言って ポッと頬が赤くなっちゃった」だけである。
ただ、アルバムの中でその奇抜さがかなり目立つため、アルバムを聴き流していても、ここで一度立ち止まることが出来る。

 

こういったアルバム全体を俯瞰したうえでの演出を評価し、今回は「Skit」を取り上げたが、Tr.1の「雲」やTr.5の「Can You See a Miracle?」など良曲が多く存在するので、ピンと来る方は是非聴いてみてほしい。

 

 

sasakure.UK - ネリと琥珀

作曲:sasakure.UK

コナミ音楽ゲームノスタルジア Op.2」(現行機種は Op.3)にて、書き下ろし新曲として収録された楽曲。
BEMANI PIANO COLLECTION ノスタルジア』にピアノアレンジが収録されている。ノスタルジアにはオリジナル音源を収録したサウンドトラックが存在しないため、オリジナル音源を聴きたければ実際にプレイするほかない。解禁曲ではないため、はじめから選曲できるのが救いか。

 

この曲は、初めて聴いたときから「ネリと琥珀糖」というタイトルが好きだった。
そもそも「琥珀糖」というのは以下のようなものである。

 

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この曲はおそらく「ネリと琥珀糖」というタイトルが最初にあって、「琥珀糖」のキラキラした見た目をイメージして曲を作ったんだろうな、というのが曲調やサウンドからとてもよく伝わってくるのがいい。

 

ゲーセンに行けるようになったら、ネリと琥珀糖をシバきたいね......。

 

 

 


終わりだよ~

 

書くことが無いので、「New Releases」プレイリストを貼っておきます。
自粛続きで聴くものが無くなったときに是非。

 

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