茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

UNISON SQUARE GARDEN10選 ~各アルバムから~

この記事は「楽曲オタク Advent Calendar 2019 - Adventar」4日目の記事です。

10月11日、UNISON SQUARE GARDENの楽曲がサブスク解禁され、彼らのリリースの一部を簡単に聴くことができるようになった。

このアルバムにはシングル表題曲がすべて収録されているため、彼らがリリースしたシングル表題曲を聴くだけであればサブスクで事足りる。しかし、サブスクでは、フルアルバムに収録されている曲は一部しか解禁されておらず、それ以外の曲を聴くには実際にアルバムを手に入れるしかない。ただ、よく分からないままアルバムを手に入れるというのはなかなか敷居が高い。

そこで、本記事では、これまで彼らがリリースしたアルバム(『DUGOUT ACCIDENT』、『Thank you, ROCK BANDS! 〜UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album〜』を除く)から各1曲ずつ、計10曲選び、紹介することにする。選ぶ曲は「そのアルバムの中で僕が一番好きな曲」とするため、シングル曲を選ぶこともあるかもしれないが、それはご了承頂きたい。

 

 

センチメンタルピリオド

作詞・作曲:田淵智也

センチメンタルピリオド

センチメンタルピリオド

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
1st Album『UNISON SQUARE GARDEN』より。

UNISON SQUARE GARDENのメジャーデビューシングル。スキマスイッチの「view」がメジャーデビューシングルだと知ったときと同じくらいの衝撃があった。(伝わるのか?)

Bメロの「高性能のヘッドフォンなんで世界の音も聞こえません」という歌詞が印象的。特に3Bは、ボーカルとギターだけで始まり、「リピートステレオ鳴らして」から徐々に楽器が増え、散々キメを挟んでから3Cに入るという演出があり、アツい。

 

 

スノウアンサー

作詞・作曲:田淵智也

スノウアンサー

スノウアンサー

  • provided courtesy of iTunes

2nd Album『JET CO.』より。

Aメロの I → VIIm7 → VIm7 → Vm7 → I の進行のおかげで、「もうほんのちょっとで幕が開くのに あとちょっとで」といった長めのフレーズがすっと入ってくる。

ラスサビ前の「バックグラウンドは既に白い結晶になった」でボーカル以外無音になったり、「キレイゴトに聞こえるなら 見ろ、バカ」のラストで加工が入ったりする演出で曲にメリハリが出るのもいい。

 

 

未完成デイジー

作詞・作曲:田淵智也

未完成デイジー

未完成デイジー

  • provided courtesy of iTunes

3rd Album『Populus Populus』より。

間奏の I → IV → III → VIm → IV → I → IIm → V という進行が優しい。

サビのメロがいい。

呼吸のような幸福を誓うよ
未完成のダイアリー そっと挟むデイジー 

「未完成のダイアリー」からの IV → III7 → VIm → IIm → V という進行がメロをより印象的にしている。 ラスサビではこの進行が繰り返され、III7がとても心に残る。

実はこの曲、BメロでF# → G、サビでG → Eというように転調を繰り返しており、これがAメロからBメロ、サビへの盛り上がりを支えている。

 

 

like coffeeのおまじない

作詞・作曲:田淵智也 編曲協力:小林康太

Like Coffeeのおまじない

Like Coffeeのおまじない

  • provided courtesy of iTunes

4th Album『CIDER ROAD』より。

ホーンセクションが導入されている、UNISON SQUARE GARDENのなかでも珍しい曲。田淵智也が楽曲中でときおり見せる軽快さが、ホーンセクションのおかげでより直感的に伝わってくる。

サビのコーラスも、軽快さの演出に一役買っている。(以下、""で囲まれているところにはコーラスが入る)

"face to face" 恥ずかしがって "face to face" もどがしがって
"手と手が" 触れ合うもっとずっと前のシーン
"like coffeeの" 偶然出会いと "ミルク"・シロップで、恋が始まるかも

思わず歌いだしたくなる仕掛けがニクい。

 

 

メカトル時空探検隊

作詞・作曲:田淵智也

メカトル時空探検隊

メカトル時空探検隊

  • provided courtesy of iTunes

5th Album『Catcher In The Spy』より。

田淵智也の作詞センスが遺憾なく発揮された一作。正直、何を言っているのかはよく分からない。

バスケットシューズを履き潰してピッチャーのマウンドへと旅立ち
華麗に倒立を決めても 主審判断には逆らえない

個人的に一番好きなのは上の歌詞。光景を想像すると笑えてくる。後ろでサイケデリックな音が鳴っているのもちょっとおかしい。

2A後(「そんぐらいは先生、許してよね」の後)のギターソロが、音作り、フレーズともに個性的で面白い。

 

 

BUSTER DICE MISERY

作詞・作曲:田淵智也

BUSTER DICE MISERY

BUSTER DICE MISERY

  • provided courtesy of iTunes

6th Album『Dr.Izzy』より。

2C後の間奏で、各楽器が好き勝手やっているのがいい。カットアップのような怒涛のキメを放った後、すました顔で「ヘッダー、パンドラ、クルセイダー、からシュレーディンガー」と歌い出すあたりに、UNISON SQUARE GARDENの実力が垣間見える。

その後の3Cでは、それまでのCメロとは違い、ボーカルとギターだけで「BUSTER DICEを転がして 行く末は塵花火?」と歌い出すあたり、力の抜き方がよくわかっている。

 

 

君の瞳に恋してない

作詞・作曲:田淵智也 ブラスアレンジ:小林康太

君の瞳に恋してない

君の瞳に恋してない

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
7th Album『MODE MOOD MODE』より。1stから順番に聴く、といったこだわりがないのであれば、僕はこのアルバムから入るのを勧める。次点で『CIDER ROAD』。

この曲は「like coffeeのおまじない」と同じくホーンセクションを導入し、”渋谷系"とも評されるようなポップ・サウンドに挑戦した意欲作。

サビの「君の瞳に恋なんてしてはないけどわかる」というこの曲を体現した歌詞とメロがいい。後ろの I → IIm → IIIm → VIm → IV → V → Vm → VI という進行もシンプルだが、高揚感がある(Vmがニクい)。

 

 

さよなら第九惑星

作詞・作曲:田淵智也

さよなら第九惑星

さよなら第九惑星

  • provided courtesy of iTunes

ミニアルバム『新世界ノート』より。(Itunesでは『新世界ノート』、『流星前夜』は配信されていない)

「嫌いだ、こんな世界は」という印象的な歌い出しから始まる。

サビラストの「さよなら、僕が愛した、九つ目の」というメロが心に残る。2Cでは、この後の間奏で怒涛のキメを披露しており、インディーズの頃から既に実力があったことが伺える。

この記事では選出の対象外とした『Thank you, ROCK BANDS! 〜UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album〜』に入っている、クリープハイプアレンジの「さよなら第九惑星」も、いかにもクリープハイプらしい出来でいい。

 

 

水と雨について

作詞・作曲:田淵智也

ミニアルバム『流星前夜』より。

1Bの「予想をはるかに上回るフルスロットルを見てみたいだけだよ」の途中から、ギターが入ってくるところで一気に惹き込まれる。その後、ボーカルとギターだけになってからサビに入り、もう一度盛り上げる構成も見事。

『新世界ノート』、『流星前夜』はともにインディーズ時代のアルバムだからか、今よりも楽器の音や斎藤宏介のボーカルが尖っているが、「さよなら第九惑星」、「水と雨について」はどちらもその尖り具合、荒削りな感覚がよくハマっている。

 

 

誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと (D.A mix)

作詞・作曲:田淵智也

Bee side Sea side 〜B-side Collection Album〜』より。6th Single『流星のスコール』のc/w曲として収録され、後に『DUGOUT ACCIDENT』にも収録された。

サビの「愛してる それだけで それだけで十分です」という歌詞に心を救われる。I → IIIm → VIIm7-5 → III7 → VIm という進行のセカンダリドミナントのツーファイブが「それだけで十分です」という歌詞をドラマチックに演出する。
2Cの「INGで 少しずつ 少しずつやればいいんです」という歌詞も素敵。

 

 

 


おわりだよ~
この記事が、UNISON SQUARE GARDENのアルバムを聴いてみようというきっかけになれば幸いである。