茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

SS3A 感想レポ

はじめに

この文章は、このブログを開設する前にPrivatterの方で投稿していたSS3Aのレポを校正したものです。
出来る限り校正をせず、その当時の形をそのまま残すことを心がけています。

 

所感

ここではライブ全体の感想を書いていこうと思う。

 

1. 披露楽曲に関して

今回のライブの特徴、それはRemix・Rearrange曲が披露された点だろう。

これらの曲はアニメのBD/DVDの特典CDに収録されていたり、5thLIVEの物販限定CDに収録されていたりするのだが、そういった扱いを受けているがゆえに他の楽曲よりもデレステや周年ライブなどで露出する機会が少なかった。

しかし今回のライブは “Starlight Stage 3rd Anniversary” のライブであり、周年ライブとは少し立ち位置が異なっていた。

そこで特別企画としてRemix・Rearrange曲を披露するということがライブ開催前から公表されており、9月3日には「Flip Flop ~For SS3A rearrange Mix~」というSS3Aの開催を記念して作られたリアレンジがデレステにて先行公開された。

この企画によって「これはライブで披露されたことがない曲だから」「このユニットのメンバーが揃っているから」といった理由でどの曲が披露されるか予想をするだけではなく、「Remix・Rearrange曲ってどの曲を披露するんだろう?」という期待をしてライブに臨むことが出来た。

またライブ当日も、既知の曲であればイントロが流れてきた瞬間に「あ!○○だ!」と瞬時に判断できるのだが、Remix・Rearrange曲に関してはどの楽曲が披露されるのか分からない。
そのうえ、今までに特典CDなどで発表されたリミックスにしても、今回のライブを記念して作られたリアレンジにしても、プロのコンポーザーが大胆にアレンジをしているので、モニターに曲のタイトルが出てくるまで「どの曲だ……?」といった感じになるのである。これは今までのライブにはない新鮮な感覚だった。

 

2. 出演キャストに関して

SS3Aは5thLIVE以降にボイスが実装されたアイドルにとっては初の大型ライブイベントであったという側面がある。(厳密にはライブ主体ではないイベントにゲストとして参加しているアイドルもいるが、正式なキャストとして大型ライブイベントに参加するのはこれが初めてである)

具体的には下記の理由で5thLIVE以降(2017年8月13日以降)に新たに10人のアイドルにボイスが実装されている。

・第6回総選挙→藤原肇、喜多見柚、関裕美、荒木比奈、村上巴
・第7回総選挙→鷹富士茄子、喜多日菜子、南条光
・U149のドラマCD→結城晴
シンデレラガールズ劇場23話→棟方愛海

SS3Aに出演していたキャストはゲスト出演の第7回総選挙組を含めると合計28名である。つまりは約3分の1がライブ初出演というなかなかにフレッシュなライブだったのだ。

正直に言うと、僕が今回SS3Aに行こうと思ったのは担当である小日向美穂の声優をしている津田美波さんが出演するからというのが強く、あまり他のキャストを意識してはいなかった。
ライブ初出演のアイドルが10人もいたということも書きながら気がついたくらいである。

しかし、ライブ終了後に印象的だったのはむしろその初出演のアイドル達だった。
例えば圧倒的な歌唱力であったり、キレッキレのダンスであったり、アイドルとキャストのシンクロ率であったりを目の当たりにして思わず感嘆するというのはアイドルマスターのライブではよくあることなのだが、今回のライブではそれを初出演のアイドル達から感じることが非常に多かったのである。

そういった意味ではSS3Aはキャスト陣だけではなく、我々プロデューサーからしても非常にフレッシュなライブであったと言えるのではないだろうか。

 

SS3A 個人的ハイライト

ここからはSS3Aで披露された楽曲の感想を好き勝手に書いていく。

shabon song ~For SS3A rearrange Mix~(のぐちゆり、藤本彩花)

渡部チェルさんのアレンジ。BPMは145から172へと大幅にテンポアップ。
ライブ中の印象はDormirの時のTOMOSUKE
何より藤本彩花さんが可愛かった。Cメロに入る前の間奏で藤本彩花さんが全力でのぐちゆりさんに抱きつくところなんてまさに棟方愛海だった。

 

Lunatic Show ~For SS3A rearrange Mix~(武田羅梨沙多胡、花井美春)

烏屋茶房アレンジ。ライブ中の印象は原曲よりもオルタナティブロックっぽくなったなという感じ。
ただ烏屋茶房と言われると「あぁ、確かに」と思えるくらい彼の音だった。

まず思ったのは武田羅梨沙多胡さんがほぼほぼ柚だった。
めっちゃ楽しそうに歌ったり踊ったりしてるところが柚そのものだった。

そして花井美春さんの圧倒的歌唱力。
先ほどライブ初出演のアイドルが10人いるという話をしたが彼女もその一人である。
なので実際に歌声を聴くのは初めてだったが、いやぁ上手い。
具体例を挙げなくても、一度聴けば「あぁ、上手いなぁ」と分かる、そんな歌声だった。

 

クレイジークレイジー藍原ことみ、髙野麻美)

本命その1。Taku Inoue渾身のFuture Bassチューン。
2番Aメロ→間奏からの流れが本当にすごくて、特に「わたし泣いちゃってるんだよ」という歌詞の後のドロップはライブで聴きたいとずっと思っていたので、ライブ会場ではそこで一旦死亡。
人差し指で頭を指差す振り付けが印象的だった。

 

メッセージ -Future PicoPico MIX-(朝井彩加立花理香津田美波、ルゥ・ティン、和氣あず未

to d@nce toという5thLIVEの物販限定CDからの選曲。ヒゲドライバーアレンジ。
ヒゲドライバーらしくピコピコサウンドをふんだんに使っている。
5人で披露していたこともあって、LVのカメラも誰か一人を抜いたり、引きでステージ全体を映したりという感じだったのだが、相変わらずステージ上の津田ちゃんはどのタイミングで抜かれても可愛いのでずるい。

 

Nocturne ~For SS3A rearrange Mix~(鈴木みのり原田彩楓

滝澤俊輔氏のアレンジ。ピアノサウンドが印象的なバラードアレンジだった。
何より鈴木みのりさん圧巻の歌唱が光っていた。声の伸びが力強く、それでいて語尾は繊細に歌い上げる。
何となくまめぐを思い出す歌声で好き。

 

楽園(会沢紗弥)

関ちゃんのソロ曲。
まず印象的だったのが、会沢紗弥さんの髪型や表情がマジで関ちゃんそのものだったということ。
キャラクターが見えてくる声優さんっていうのはアイマスには結構いるが、彼女もその一人だと思う。

さてその彼女、初舞台ということもあってか、1日目にはラスサビあたりから泣くのをこらえているような表情になったが無事歌い切るというシーンが。それにはこちらも思わず涙。
それでいて、2日目にはそういう表情を浮かべることもなく自信を持って歌い切る。それはそれで涙。

 

EVERMORE(深川芹亜、森下来奈、神谷早矢佳)

第7回総選挙組の3人はゲスト出演ということになっておりライブ開始当初はいなかったので、いつ出てくるのだろうかと思っていたがまさかのEVERMOREで登場。
それもとどドル→MC→前半12曲→MCからのEVERMOREという流れで登場したので、「えっ!歌うの!」という感じ。クッソずるい演出。

この曲はラストのStar!!Shine!!のフレーズをモチーフにしたストリングスが本当に好きなので、個人的にはそれをライブで聴けたのが良かった。

 

Flip Flop ~For SS3A rearrange Mix~(小市眞琴田辺留依

本命その2。BNSIの北谷光浩さんのアレンジ。
この曲の作曲はあのクラムボンのミトさんであり、アレンジ上キーボードがメインに据えられたこともあって、原曲よりクラムボン味が増している。

もうサイリウム振るのやめて黙って聴いていようかなと思うくらいに、アレンジが難解。
原曲の2番にBPMが240から170に下がり、なおかつ3拍子になるパートがあるのだが、そこのアレンジがすごかった。どうなっているのかよく分からなかったけど。

SS3Aに出演しない長島光那さんの代わりに歌っていた小市眞琴さんの歌の威勢の良さやダンスのキレが晴を思わせた。

 

輝く世界の魔法 -Magical Step Forward MIX-(福原綾香佳村はるか松田颯水安野希世乃、金子真由美)

AJURIKAアレンジ。AJURIKAらしいダンスミュージック。
あくまでVoを素材ととらえ、間奏で「輝く世界の魔法」をリフレインしていたのが印象的。
ライブではリフレインはキャストがちゃんと歌っていたんだけど、その中でもさっつんの「輝く世界の魔法っ♡」は輝子みが溢れていてやばかった。

 

おんなの道は星の道(花井美春)

編曲者は不明。コナンのEDっぽいアレンジだと感じた記憶。
ボーカル主体のアレンジで、歌い始めは2人とも座っていた。

さよならアンドロメダを聴いた時から森久保の歌声がすごい好きで、今回聴いて改めて森久保の歌声はいいぞと再確認。
またここでもさーやんの関ちゃんっぽさが感じられた。

 

Last Kiss(原田彩楓

三船さんのソロ曲。
個人的印象では三船さんはあまり26歳って感じがしないが、この曲歌われるとやっぱ大人の女性だと思う。
Nocturneの時には言わなかったが、原田彩楓さんは歌唱力が高いというよりは三船さんらしい繊細な歌い方の表現がすごい上手い印象。

 

always(会沢紗弥、小市眞琴鈴木みのり武田羅梨沙多胡田辺留依、花井美春、藤本彩花)

第6回総選挙曲。今回は第6回総選挙組5人と小市眞琴、藤本彩花の計7名での歌唱。

この曲は何よりもまず歌詞がずるく、「私に出会ってくれてありがとう」であったり、「私を見つけてくれてありがとう」であったりとこのコンテンツを愛していれば愛しているほど刺さるものがある。
これを第6回総選挙等でボイスが実装されたアイドル、つまりはサービス開始から約6年にしてようやくボイスが実装されたアイドルが歌うわけなので、サービス開始当初から彼女らを応援していたプロデューサーにとってどれだけ嬉しいことであるかは想像に難くない。
僕がこのコンテンツに触れたのは約2年前だが、そんな僕にとっても心に響く歌を披露してくれたと思う。

 

∀NSWER(朝井彩加高橋花林、松田颯水

5thLIVEのSSA公演2日目でもこの曲は披露されたが、individualsの3人が揃うのは今回が初めて。
そもそもゴリゴリのロックサウンドの楽曲ということもありライブでは盛り上がる曲なのだが、individualsが揃っているということもありSS3A公演中でも屈指の盛り上がりを見せた。
CDよりいいテイクが出ていたのは確実だと思うが、中でも松田颯水さんのボーカルの圧には凄まじいものがあった。

 

美に入り彩を穿つ(立花理香ルゥ ティン

羽衣小町待望のユニット曲。和ロックですよ和ロック。
∀NSWERからのこれは卑怯すぎる。

BPM206というなかなかの高速ナンバーを勢いのあるボーカルとダンスで叩きつぶすというようなスタンスの曲なのでおそらく相当に難しいのではないかと思うのだが、立花理香さんもルゥ ティンさんもそれを一切感じさせないパフォーマンスを見せていた。
個人的には、これに同じく高速でコールを入れるPもなかなか頑張っているなと思った。

 

ガールズ・イン・ザ・フロンティア(福原綾香朝井彩加津田美波安野希世乃ルゥ ティン

デレステ3周年記念曲。
ついに来たかっこいい路線の記念曲。ここまで来て「自分の足で歩けシンデレラ」と言ってのける感じ好き。
これも5人で披露している曲なので、LVのカメラは一人を抜いたり、引きで全体を映したりしていたわけだが、やっぱ津田ちゃんはライブだと映えると感じた。
あとはコールが楽しかった。2日目とかコールの出来もMV音源並だったし。

 

お願い!シンデレラ -JAZZ Rearrange MIX-(キャスト全員)

ライブ定番のおねシンも今回はJAZZ rearrangeに。
2番あたりからキャストがステージ上を自由に動き回って、カメラの前でポーズを取ってみたり、キャスト同士でじゃれあったりしてるのを見るのが楽しかった。
これにいつも通りコールを入れようとするせいで、若干スウィングなコールになっていたのが個人的には面白かった。

 

S(mile)ING! -For Rin rearranged MIX-(福原綾香

Day2でとどドル→MCの後に披露された。
タイトルがモニターに出てきた時の衝撃といったらもう。マジでこれやるのか…!という感じだった。
というのもS(mile)ING!はいわばデレアニでの卯月の復活を象徴する楽曲であり、デレアニを最後まで見た人間にとってはもう泣く要素しかない楽曲なのだ。(これを書いている今も泣きそうである)
それをとどドル→MCの後、さて2曲目は何かなと思っているところにやるのかって話で。

これで2日目何かやってくれそうだなという感じがした。

 

イリュージョニスタ!(第7回総選挙組を除いた全てのキャスト)

デレステ2周年記念曲。
僕は田中秀和さんがとても好きなので、この曲来た瞬間「あっ!田中秀和!」と思ってしまった。注目すべきはそこではない。
曲の最後、アイドル全員がお辞儀をするのだが何しろ25人もいるのでとても壮観だった。

 

Near to You -PicoPico D'n'B MIX-(朝井彩加、髙野麻美、津田美波松田颯水山本希望

ヒゲドライバーアレンジ。D’n’Bとあるが要素としてはむしろダブステップを感じた。
この5人はボーカルが誰もCu寄りだということもあってか、ボーカルがとても可愛い印象を受けた。
「EDMとKawaiiの相性は最高にいい」というのが僕の持論なのだが、やはりそうだと確信した。

 

Trust me(深川芹亜、森下来奈、神谷早矢佳)

Day2、∀NSWER→美に入り彩を穿つという流れにより会場が最高に盛り上がっている状態でやってきた新曲。それも歌唱をしているのは第7回総選挙組の3人。

場が完全に出来上がっている状態で、初披露の新曲、それもゴリゴリのラップソングを第7回総選挙組の3人に歌わせるという挑戦をするのもすごいが、それをやってのけたのもなかなかの衝撃。
アイドルマスター業界は時おり非常に挑戦的な姿勢を見せるがこれもその一つだろう。
これからもその挑戦的な姿勢に期待したい。

 

おわりに

ここまで読んでくださった方がいればありがとうございます。
あくまで個人的な感想であるので、ここは違うんじゃないかと思われることもあるかと思いますが、そこはどうかご容赦ください。