茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

シンデレラガールズ 7th大阪公演 感想レポ

はじめに

この記事は、2020年2月15日、16日に、京セラドーム大阪にて開催された「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Glowing Rock!」に参加した感想を残しておくことを目的としている。
本来はDay1とDay2の記事は別々にすべきだろうが、本公演はDay1とDay2でセットリストがあまり変わらず、Day2の記事の大半がDay1と同じような内容になると思われるので、1つの記事にまとめて書くことにする。
また、本記事では、一部の楽曲のみを取り上げることとする。

 

 

感想

Spring Screaming - 新田ひより, 嘉山未紗, 原紗友里, 田澤茉純 (Day1)

作詞・作曲・編曲:宮崎誠


「『Spring Screaming』はオリジナルメンバー1人だけだし、披露されないかもしれん...」と思っていたので、イントロで「Spring Screaming」だと気づいたとき、少しアガった。

本公演では本田未央+可惜夜月(「あらたよづき」と読む。浜口あやめ脇山珠美道明寺歌鈴によるユニット)という布陣での披露となった。地味ながらいい人選。

Dメロ後の「Bメロ → サビ → 大サビ」の流れを生バンドで聴けたのはアツかった。特に大サビ前の「春のざわめきに胸痛いよ」からのギターは圧巻。アンコール上映会でもう一度聴きたいね...。
 

 

ØωØver!! -Heart Beat Version- - 高森奈津美, 青木瑠璃子

作詞:前川みく高森奈津美)、多田李衣菜青木瑠璃子) 作曲:小野貴光 編曲:玉木千尋


"Glowing Rock!" を掲げた公演で、*(Asterisk) の2人が揃っており、「ØωØver!! -Heart Beat Version-」でギターを弾いたIMAJOさんがシンデレラバンドに参加している。この時点で「ØωØver!! -Heart Beat Version-」が披露されるのは確定的だった。

「Spring Screaming」(Day2は「Virgin Love」)披露後、IMAJOさんがギターソロを弾きはじめる演出は、デレアニ19話を思い出させた(安野希世乃さんはいなかったけどね...)。
ギターソロから「ØωØver!!」のバッキングに切り替わる直前に、IMAJOさんが一旦ギターを弾くのを止めてオーディエンスに目配せをしてみせたのもお茶目で可愛かった。

 

 

Nocturne - 牧野由依, 福原綾香, 佐藤亜美菜, 東山奈央, 村中知, ルゥ・ティン, 花井美春

作詞・作曲・編曲:AJURIKA


MC明けの「Lunatic Show」から「Nocturne」までのブロック、アイマスライブでも類を見ないほど強い開幕となった。かつての公演なら「Lunatic Show → 美に入り彩を穿つ」という流れはラストのブロックに置かれたであろう。強い曲をセットリストの先頭にもラストにも据えることができるようになったのは、デレマスの楽曲の層が厚くなったことを感じさせる。

「Nocturne」では、佐藤亜美菜さんのパフォーマンスの強さを感じた。
確かサビ前の「ただ 隣にいて」のところを歌っていたと思う(うろ覚え)が、突き刺すような歌い方でゾッとした。自分のパートを踊り終えた後に見せたアンニュイな表情もズルかった。

 

 

オウムアムアに幸運を - 佐倉薫, 松井恵理子

作詞・作曲・編曲:広川恵一MONACA


公演前、「『オウムアムアに幸運を』は聴きたいけど、オリメン2人だし、やらんかもしれんな...」みたいなことを考えていたので、MC明けのイントロを聴いたときに変な声が出た。

僕はこの飲み会に参加していないが、まさにこんな感じの反応をしていた(僕を含め、楽曲派、こんな人ばっかなん?)。

Dメロ終わり、「その恒星が閉演を呼ぶ」の後で聴こえてくる80'sフュージョンさながらのシンセや、その後の変則Aメロ、「光を蓄えた希望の宝石 微笑んでいる」の後のギターソロを生バンドで聴くことが出来たのはアツかった。
ツインボーカルも、生バンドに引けをとらなかった。松井恵理子さんはともかく、本公演が初舞台となる佐倉薫さんがしっかりと爪痕を残してみせたことには驚かされた。

 

 

義勇忍侠花吹雪 - 新田ひより, 嘉山未紗, 田澤茉純

作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:睦月周平 All instruments:睦月周平


イントロとサビ終わりのギターリフが生で聴けただけで満足。1サビ終わり、周りの人は「どこへでも参ろう」の最後のロングトーンに合わせて捧げをやっていたが、僕はその後のギターリフに合わせてサイリウムを1、3拍で振っていたという裏話がある。

6thメットライフDay2のときも思ったが、新田ひよりさん、道明寺歌鈴ちゃんなんだよな...
Day2の最後、漫画みたいな噛み方をしながら、少し早口でMCをしていたときとか、どうあがいても歌鈴ちゃんで笑った。

 

 

Gaze and Gaze - 東山奈央, 花井美春

作詞:不明 作曲:睦月周平 編曲:不明


村上巴役の花井美春さんは、7thでは大阪公演のみの出演だったので、彼女の見せ場は確実にあるだろうと思っていた。しかし、彼女の持ち歌は "Glowing Rock!" というテーマとはあまり結びつかない「おんなの道は星の道」くらいしかなかったので、正直なところ、公演前はどうやって彼女に見せ場を作るつもりなのか分からなかった。

「義勇忍侠花吹雪」披露後、知らないイントロが流れはじめてから、会場のオーディエンスが「新曲だ...!!」と気づくまでの数秒間に漂う独特の雰囲気に浸りながら、ステージ横のモニターを見ていた。
数秒後、ステージが明るくなり、新曲がフォーリンシーサイド(川島瑞樹と村上巴のユニット)のものだと分かったとき、驚くと同時に、妙に納得したのを覚えている。そりゃ、隠し球を簡単に見せはしないわな...

この曲の作曲を担当した睦月周平さん、本公演で披露された以下の7曲に関わっている。

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本公演の影のMVPは間違いなく彼だろう。
ありがとう睦月周平

 

 

in fact - 佐藤亜美菜 (Day1)

作詞・作曲:Maiko Fujita 編曲:川田瑠夏


「薄荷 -ハッカ-」と「in fact」(Day2では「Voyage」と「エヴリデイドリーム~マイ・スイート・ハネムーン」)はアコースティックバージョンでの披露となった。生バンドの編成は以下の通り(うろ覚えなので、間違いや抜けがある可能性アリ)。

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公演前に僕が考えていた「強いセットリストが予想されるなかで、盛り上がりに水を差しかねないバラード曲をどのように披露するのか?」という疑問は、アコースティックバージョンでの披露という予想外の回答によって消し飛んでしまった。7th公演は、こういったオーディエンスの予想を裏切る演出が上手かった。

さて、「in fact」、あまり記憶がない(自然に涙が溢れていたので)。
ただ、佐藤亜美菜さんの歌声がすっと心に入ってきたのに驚いた記憶がある。

言われる 一人でも
平気そうだと
そんなわけないよ
言い返さないけど


この詞のあたりなんか、まさに「橘ありす」だった。
裏のMVPが睦月周平なら、表のMVPは佐藤亜美菜さんだったと個人的には思う。

 

 

エヴリデイドリーム~マイ・スイート・ハネムーン - 牧野由依 (Day2)

エヴリデイドリーム: 作詞:BNEI(八城雄太) 作曲・編曲:滝澤俊輔(TRYTONELABO)
マイ・スイート・ハネムーン: 作詞・作曲・編曲:滝澤俊輔(TRYTONELABO)


「Voyage」披露後、滝澤俊輔さんがピアノを弾きはじめてから、牧野由依さんが歌い出すまでの数秒間がたまらなく好きだった。内心「エヴリデイドリームだ...」と思いながら、ペンライトを赤色に変えて、滝澤俊輔さんのピアノを聴いていられたのは幸せだった。
滝澤俊輔さんのピアノだけで「エヴリデイドリーム」をワンコーラス歌ったあと、BPMを上げて「マイ・スイート・ハネムーン」に繋げる演出もよかった。

落ちサビで再び滝澤俊輔さんのピアノだけになるところなんか、解釈が一致しすぎていた。

あなたとフルムーン
半分どおし
二人なら夜も照らす
寄り添ってくちづけしたら
月が奇麗だねと告げるの


そう、この曲の一番の盛り上がりはここなんだよな...

まさに、ユイマキノの真骨頂。最高でした。

 

 

夢をのぞいたら - 中澤ミナ, 星希成奏 (Day1)

作詞・作曲:佐伯youthK 編曲:睦月周平


スターリースカイ・ブライトの衣装を身に纏ったゲスト2人が「夢をのぞいたら」を歌うのは、7th名古屋公演でも見られた。初ステージであることを直感的に伝えるいい演出。

僕はアリーナの端、B15ブロック(1塁側)の1列目にいたので、中澤ミナさんがよく見えた。彼女はその後のMCで「足が震えて...」といった旨のことを言っていたが、それを感じさせない堂々としたパフォーマンスだったと思う。

余談だが、7th大阪の4日後、身内で打ち上げをしたときに「今回の公演でりあむ担当になった」という人が2人もいて笑った。やはり、ライブでアイドルへの印象が変わるものなんだな、と感じた。

 

 

Great Journey - 大橋彩香, 福原綾香, 原紗友里 (Day2)

作詞・作曲・編曲:不明


本公演、ニュージェネレーションズが揃っていたので、何かあるんだろうと思っていたが、新曲が来るとは思っていなかった。
まあ、後々の告知でプリコネRとのコラボ楽曲であることが分かり、「なるほど宣伝か」と妙な納得を覚えたが...。

なかなかにハイテンポな曲で、音数も多かったと記憶しているが、圧倒されていたのであまり記憶がない。
今のところ、作曲はMONACAのコンポーザー説、内田哲也説などが挙がっているが、個人的には内田哲也説を推したい(MONACAなら、もっと確信が持てると思う)。

 

 

Palette - 大橋彩香, 種崎敦美, 津田美波

作詞:桜アス恵(TRYTONELABO) 作曲・編曲:seibin(ESTIMATE)


6th名古屋Day2以来、約1年3ヶ月ぶりにピンク・チェック・スクールが揃った本公演では、「Palette」の初披露に期待がかかった。

"Glowing Rock!" を掲げた公演で、むしろ渋谷系を感じさせる「Palette」をどのタイミングで披露するのかがネックだと個人的には思っていたが、アコースティックバージョンが披露されたブロックの直後に置かれたので、「Palette」だけが悪目立ちすることもなかった。7thはこういった細かいセットリストの調整が上手かった。

特に印象的だったのが、2サビ後(とラスサビ後)の間奏の振り付け。


動画の1:53-あたりからの振り付けがそれにあたる。この曲は地味にBPMが240と高速で(120と捉えることもできるが)、見ているだけでもなかなかに忙しいことが伝わってくるが、それを感じさせず、ただただ可愛さを主張してきたのは流石だった。

あと、やはり津田ちゃんはライブだとよく映える。
突然エクステをつけてきたりしていいんだ...。

 

 

おんなの道は星の道 - 花井美春 (Day1)

作詞:田村武也 作曲:弦哲也 編曲:南郷達也


先程も述べた通り、公演前に想定できた村上巴の明確な持ち歌は「おんなの道は星の道」しかなかったが、 "Glowing Rock!" を掲げた公演で披露されるとは思わなかった。「ロックだと思えばそれがロック」だと考えれば、お嬢の「おんなの道は星の道」もロックだということか。

SS3Aでは初披露、6th名古屋Day2では「あんきら!?狂騒曲 → あんずのうた」の流れの後、そして、7th大阪Day1では「ロック」がテーマの公演で、というように、この曲が披露されるのはいつも難しい場面だった。
そんななかでも、歌唱力ひとつで会場を物にしてみせる。これこそまさに、村上巴、そして花井美春さんの真骨頂だと改めて感じられた。

 

 

Twilight Sky - 高森奈津美, 青木瑠璃子 (Day2)

作詞・作曲・編曲:BNSI(渡辺量)


*(Asterisk) の2人は7th大阪公演のみの出演だったので、どっちかのソロ曲はあるだろうと思っていたが、「Twilight Sky feat. *(Asterisk)」とかいう大正解をピンポイントで持ってくるとは。有能すぎん?

高森奈津美さんが、後のMCで「Twilight Skyはイントロで泣く曲リストに入れてある。泣きそうだったが、「仕事だ...」と思って我慢した」(うろ覚え)と言っていたが、解釈が一致しすぎていた。
*(Asterisk) の2人での歌唱、夕焼けの再現、生バンド、ありとあらゆるエモ要素が詰まっていて、ただの観客である僕ですら感動を覚えていたのに、当の本人が感動していないはずがない。

 

 

PANDEMIC ALONE - 松田颯水 (Day1)

作詞:ミズノゲンキ 作曲・編曲:睦月周平


本公演のMVPは佐藤亜美菜さん(諸説あり)だが、主役は間違いなく松田颯水さんだっただろう。デレマスのライブにおいて、1公演で1人のアイドルがここまでフィーチャーされたこともなかった(一応述べておくと、僕は1人のアイドルに見せ場が集中することを批判したいわけではない)。

地味に5thSSADay2以来、約2年半ぶりの披露となった「PANDEMIC ALONE」。
見所はやはり「深く刻む 想イノタケの言葉 タケの鼓動を」の後の「タケノコ...お前...キノコじゃなかったのかァ!ヒャッハァァァッ!!」だろう。いつ聞いても「お前...」が迫真すぎて笑う。

「薄荷 -ハッカ-」以降、ロックとは雰囲気が違う曲が続いたが、この曲で会場の空気を完全に塗り替えたのが印象的だった。松田颯水さん、ボーカルの強さはもちろん、空気を持っていけるだけのカリスマがある。

 

 

アンデッド・ダンスロック - 桜咲千依, 千菅春香

作詞・作曲・編曲:広川恵一MONACA


6thメットライフDay1以来、約1年3ヶ月ぶりの披露となった「アンデッド・ダンスロック」、生バンドの味が忘れられない。Aメロ前のデケデケデケデケ...の時点でもう好きだったもんな...。

7th幕張Day2で「小さな恋の密室事件」を披露した小梅ちゃんはともかく、7thでは大阪公演のみの出演だった松永涼の「One life」の披露がなかったのは意外だった。「Max Beat」「アンデッド・ダンスロック」「夏恋 -NATSU KOI-」「純情Midnight伝説」で十分に見せ場はあったという判断か。

 

 

Trinity Field - 福原綾香, 渕上舞, 松井恵理子

作詞:奥井雅美 作曲:上松範康Elements Garden) 編曲:藤永龍太郎Elements Garden


6th名古屋Day2以来、約1年3ヶ月ぶりにP.C.Sだけでなく、トライアドプリムスも揃った本公演。流石にユニット曲をやらなければ嘘だった。

今回の「Trinity Field」は特殊イントロで始まり、特殊アウトロで終わった。特にイントロは音で「Trinity Field」だと気づいてから、「光る螺旋を描いていく」までの数秒間が心地よかった。

なんだかんだ今回も「Trinity Field」でガッツリアガってしまい、僕にも上松で高まれる血が通っているんだなぁ、と思うなどした。

 

 

HOT LIMIT大橋彩香 (Day1)

作詞:井上秋緒 作曲・編曲:浅倉大介(※ 原曲のクレジット)


完全に予想外だった。
ミリオン6thSSADay2の「フェスタ・イルミネーション」が予想できなかったときと同じ悔しさがあった。

7th名古屋公演のサプライズゲスト DJ KOO の件もあり、「もしかしたらT.M.Revolution西川貴教が出てくるんじゃね...?」と思ったが、その日、西川貴教は「LIVE SDD」に出演していた。

流石に、7th大阪に参戦するPで、なおかつ西川貴教のスケジュールを完璧に把握しているなんて人はそういないので、まさかの登場に期待してしまうのもしかたがない。

地味に笑ったのは、曲の後半からステージ上に風が吹きはじめたことだろう。流石にMVほど強い風が吹いていたわけではなかったが。

 

 

紅 - 松田颯水 (Day2)

作詞・作曲:YOSHIKI 編曲:X


「Trinity Field」披露後、少し間を置いて、IMAJOさんが紅のイントロを弾きはじめたとき、紅だと気づいたプロデューサーがざわつきはじめたのが印象に残っている。
あの場面で、赤のペンライトでいち早く「X」を作ったオタクを称賛したい。

「I started running into the night to find the truth in me」の後、不意に笑い出し、「紅だぁぁぁぁぁ!!」と叫んだ松田颯水さん、最高にアツかった。誰もがその叫びを望んでいた。

これ以上、語る言葉もない。

 

 

EVERMORE

作詞:森由里子 作曲・編曲:田中秀和MONACA)、滝澤俊輔(TRYTONELABO)


実は、ラストの曲は、幕張公演では「M@GIC☆」、名古屋公演では「Stage Bye Stage」と変化していたので、大阪公演ではこの2曲以外だろうという予想はしていた。

「EVERMORE」はデレマス5周年記念曲で、主に5th公演のアンコール曲として披露された。大型ライブで披露されるのはSS3A Day1以来、約1年半ぶり。
久々の披露は、田中秀和とともに作編曲された滝澤俊輔さんがシンデレラバンドで演奏するという、感動的なものとなった。

あと、アウトロのストリングスで、Star!!Shine!!のフレーズが聴こえてくるのが本当に好きだなぁ、と思った。

 

 

おわりに

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
まだ日程は決まっていませんが、7th大阪公演もアンコール上映会が開催されるらしいです。僕もアコースティックバージョンや、記憶が飛んでしまっている部分の補完をしようと思っています。

"Comical Pops!"、"Funky Dancing!"、"Glowing Rock!" と続いてきた公演が、9月に開催されるライブでどのように解決されるのか。
楽しみにしつつ、記事を終わりにしようと思います。