茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

おすすめの曲5選(2020年3月中旬)

3月もいつの間にかあと1日ですよ。
笑えてきますね(笑いごとではない)。

 

 

(Spotify)

 

 

上田麗奈 - あまい夢

作詞・作曲:ORESAMA
編曲:小島英也

あまい夢

あまい夢

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
上田麗奈Empathy』より。

 

『Empathy』もまた、2020年で指折りのリリースと言えるだろう。
アルバムの内容に詳しく触れると、それだけで1つの記事が出来てしまうので、ここでは公式HPのコメントを引用するに留めておく*1

上田麗奈が今、表現したいことに挑戦したニューアルバム”Empathy""!
今作では自らによる作詞や、今までにないポップな曲調の楽曲などに挑戦。Kai Takahashi(LUCKY TAPES)や、ORESAMAなど豪華作家陣が書き下ろした新曲満載でお届けします。
凛とした透き通る歌声が楽曲に鮮やかな色をつけ、""アーティスト上田麗奈""としての新たな一面を魅せる一枚です。

「凛とした透き通る歌声が楽曲に鮮やかな色をつけ」と紹介文にあるが、このアルバムの魅力はまさにここにあると僕は思っている。アルバムを通して聴いたとき、様々なジャンルの楽曲があるのに、『Empathy』という1つの作品になっていると感じるのは、上田麗奈の歌声が作品の軸として確かに存在しているからであろう。

 

今回、僕が取り上げる「あまい夢」は、先ほどの紹介文の「今までにないポップな曲調の楽曲」にあたる曲だ。楽曲制作はORESAMAが担当しており、曲調にもそれがよく表れている。

 

僕は、この曲は彼女にとって、ブレイクスルーなのではないかと思っている。
彼女のデビューミニアルバム『RefRain』は、いわゆる「ポップな曲調」とは無縁の作品だった。

公式HPにて「彼女自身がデザイナー、監督と打ち合わせを重ねて自身のイメージ、インスピレーション、芸術性を投影した作品」*2と紹介されている通り、『RefRain』は声優アーティストのデビューミニアルバムとは思えない、独特な世界観を持った作品だった。

 

僕は、このリリースを経て、あえて「ポップな曲調」の楽曲である「あまい夢」を歌ったのは、独特な世界観に身を置かなくても、「上田麗奈」という人間を表現できるところまで彼女が成長したからではないかと思っている。

 

なんだか難しいことを長々と綴ってきたが、ただ音に身を任せ、何も考えずに聴くのもこの曲の楽しみ方のひとつだと思う。
それぞれの楽しみ方で、声優アーティスト「上田麗奈」の新境地を体験してほしい。

 

 

竹内アンナ - B.M.B

作詞・作曲:竹内アンナ
編曲:名村武

B.M.B

B.M.B

  • 竹内アンナ
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
竹内アンナ『MATOUSIC』より。

 

まずは『MATOUSIC』というアルバムタイトルに触れておきたい。

──まずは「MATOUSIC」というタイトルに込めた思いを聞かせてください。

これは私が作り出した造語なんですが、“EPシリーズ”の“at”がAnna Takeuchiの頭文字を使ったものなので、最初は“at~”シリーズでもいいかなとも思ったんです。でも、せっかくアルバムという別の単位のものになるので、今回は新しくタイトルを付けたいなって。じゃあ、自分の音楽がどういうものでありたいかと改めて考えたとき、服を着るとか、靴を履く、香水をつける……そんな生活の延長線上に自然とある存在であってほしい。思わず身にまとって出かけたくなる、1日を過ごしたくなる、そんな音楽でありたいという思いを込めて、“まとう+MUSIC=「MATOUSIC」”と名付けました。

引用:竹内アンナ「MATOUSIC」インタビュー|日常にきらめきをプラスする1stアルバム - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

アコースティックギターを基調とした明るく爽やかなポップスは、まさに「身にまとって出かけたくなる」ハッピーな音楽だ。

 

今回紹介する「B.M.B」は、本アルバム屈指のアッパーチューン。
サビのフレーズに、竹内アンナらしさがよく表れている。

最大級で最上級 とびきりにキュートなわたしで
会いたいんだって 会いたいんだ come on Be My Baby
何十回も何百回でも 甘い期待と夢を見てる
止めらんないよ 止めらんない come on Be My Baby now

メロディのリズム感もさることながら、キュートな歌詞をストレートに伝えることで、フレーズがより力強く、実感のあるものになっている。

 

以前の記事で、本アルバムのリード曲「I My Me Myself」を取り上げているので、気になる方はそちらもチェックしてほしい。

 

 

POLY - my mind

作詞・作曲:やすだちひろ
編曲:石井浩平

my mind

my mind

  • POLY
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
POLY『MIRROR』より。

 

まず、読者の方が思い浮かべるであろう「POLYって何者?」という疑問に先立って答えておく。

POLYの名前の由来である”polyphony”とは、

複数の独立した声部(パート)からなる音楽のこと。

また、”和音”や”重なり”のような意。

POLYはファッション、音楽、アートなど、

一つのカルチャーとして

色々なコンテンツを融合させながら

制作していきます。

引用:https://www.is-poly.com/concept

POLYはやすだちひろ@yasudachihirooo)という方がやっているらしい。僕は、彼女は自己表現をしたくて、POLYのファッションや音楽、アートといったものはその結果生まれてきたものだと捉えている。

 

近頃、にわかに「夜間闇ぶりミュージック」*3が流行の兆しを見せている(※僕が普段住んでいる界隈で)。
ただ、とある楽曲がこのカテゴリーにあてはまるかどうかの判断は、個人的な感覚によって若干のズレがあり、これを満たしていれば「夜間闇ぶりミュージック」だという基準がない。
そこで、僭越ながら「夜間闇ぶりミュージック」の基準をひとつ提案してみたい。

 

「夜間闇ぶりミュージック」の1つの基準、それは楽曲にトラップ・ビーツが用いられていることである。いきなりトラップ・ビーツと言われてもピンと来ないと思うので、「夜間闇ぶりミュージック」界の大アンセム、「ナナヲアカリ - Youth」を用いてトラップ・ビーツを説明してみたい。

Youth

Youth

  • ナナヲアカリ
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

Aメロから入ってくる8ビートの途中で、ハイハットの連続音が唐突に入ってくるのがわかるだろうか。このハイハットの連続音がまさにトラップ・ビーツの特徴だ。シンプルな8ビートに32分や64分と表現されるような特徴的な連続音が聴こえてきたら、トラップ・ビーツだと思っていい。

 

今回はトラップ・ビーツを取り上げたが、「夜間闇ぶりミュージック」はおそらくトラップ・ビーツ以外にもヒップホップの要素を多分に含んだカテゴリーなのだろう。音数が少なく、リリックが直接的に届きやすいヒップホップというジャンルは、確かに夜間に闇ぶるオタクとの親和性が高いように思える。

 

さて、なぜここまで「夜間闇ぶりミュージック」の考察を長々と書いてきたかといえば、僕が紹介したかった「POLY - my mind」がまさにそれだったからである。
「夜間闇ぶりミュージック」界隈のさらなる発展を願い、この節は終わりとしたい。

 

 

iri - Coaster

作詞・作曲:iri

Coaster

Coaster

  • iri
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
iri『Sparkle』より。

 

なんていうか、自分でもド安定のところを選んだな、という感覚がする。
ヒップホップやR&Bと聞いてピンと来る方は、押さえておくべきだろう。
こういうことはあまり言いたくないが、2020年、確実に流行するアーティストのひとりだと思う。

 

この曲では、OKAMOTO'Sのハマ・オカモトがベースを演奏しているらしい。

4曲目の「coaster」でいうとSANABAGUNのドラムの(澤村)一平君から連絡があり、(OKAMOTO’Sの)ハマ君とトラックメーカーのSTUTS君の3人で曲を作ると言っていて、「歌ってくれない?」と誘われたのがきっかけです。

引用:今、知っておくべき注目のアーティストiri 成長を続ける彼女の現在地 | WWD JAPAN.com

そのおかげか、イントロから洗練されたグルーヴのなかに身を置くことができる。

 

このアルバムの表題曲「Sparkle」も「竹内アンナ - I My Me Myself」と同じように過去の記事で紹介している。気になる方はそちらも是非。

 

 

YUC'e - Cinnamon Symphony

作詞・作曲:YUC'e

Cinnamon Symphony

Cinnamon Symphony

  • YUC'e
  • エレクトロニック
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)
5月13日リリース、『Romantic Jam』からの先行配信。
この曲以外にも、3月11日には「Sunset Tea Cup」、3月18日には「macaron moon」が配信されている。

ツイートを見ても分かる通り、この先行配信は9週連続アップロードの一環として行われており、これからも毎週水曜日の0時に先行配信が行われることが予想できる。Kawaii Future Bass界隈(?)に住んでいる人は押さえておくべきだろう。 

 

この曲のポイントは 0:55- あたりから始まる、頭の悪いドロップだろう。
曲の途中でドロップを入れて曲調を急に変化させる手法をYUC'eは割と取りがちではあるが、ここまで重い音を使うことは珍しい。
曲全体のダークな雰囲気を相まって、ドロップがより刺々しいものになっているのも良い。

 

『Future Cαke』のリリースがあったことで、Yunomi、Snail's House、Norなどと並び、Kawaii Future Bassの人の認識が強い彼女だが、今回の『Romantic Jam』のリリースで印象が変わればいいなぁと僕は思っている。

 

 

 


終わりだよ~
某ウイルスが本格的にやばい感じになってきましたね。


実は、「1st ALBUM Release SOLO Tour『MATOUSIC』」福岡公演のチケットを握っているのですが、流石に延期か中止かなぁと思っています。行きたかった...。
「fun time HOLIDAY 8」も福岡公演のチケットを握っていたんですが、延期になりましたね...。

 

3月はたまたまイベントを何にも入れてなかったので、延期や中止でメンブレすることもなかったんですが、実際、身に降りかかると寂しい気持ちになりますね。
一刻も早く、事態が収束するといいんですが...。

*1:Empathy - 上田麗奈 | Lantis web site より引用。

*2:RefRain - 上田麗奈 | Lantis web site より引用。

*3:

夜間闇ぶりミュージックが豊作だったので…(夜間闇ぶりミュージック…夜間に闇ぶる時に聴くミュージックのこと)

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