茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

ミリオン6th 福岡公演 感想レポ

はじめに

2019年6月29日、30日に開催された「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!」の福岡公演に両日参加した。
主に披露された楽曲についての個人的感想を述べていくが、印象に残った楽曲だけを取り上げることを予めご了承いただきたい。

 

 

個人的感想(ユニット編)

ここでは、各ユニットのパフォーマンスに触れる。

ハーモニクス

ミリオン6thはライブのスタートダッシュを強くしたいという意志が確実にあった。実際、仙台公演はAngelic Parade♪ → ピコピコIIKO!インベーダー、神戸公演はPrincess Be Ambitious!! → Episode. Tiaraというライブ中盤で用いられても何らおかしくない流れをライブの開幕に据えた。
福岡公演でもそれは継承されていて、開幕曲はFairyTaleじゃいられない、そして2曲目がハーモニクスであった。2曲目だし、とりあえず月曜日のクリームソーダあたりを置きに来るんだろうなどという僕の甘い考えはすぐに切り捨てられてしまった。

スタンドマイクと照明だけで凝った演出はしない、ただシンプルに歌唱力で殴るという手法が熱かった。この手法、現地だと照明演出やステージの空気感に圧倒されるが、LVの距離感だとあいみんの表情や振る舞いにドキドキさせられるのでずるい。

 

 

流星群

ミリオン6thでは各ユニットがカバー曲を披露するというのがひとつのウリであった。仙台公演Day1ではカバー曲が披露されること自体に驚きの声があがったが、どうやらカバーされるのは765プロの曲らしい、曲はユニットのイメージと照らし合わせて選ばれているらしいといったことが徐々に分かり、福岡公演前にはカバー曲の予想屋も現れるほどであった。
だが、JUNGO氏には我々の考えていることなどお見通しだったのだろう。765プロの楽曲ではなく、ジュリアのソロ曲「流星群」をカバー曲に選んでみせたのである。

僕は福岡公演Day1は現地にいたが、この曲が流れてきたときの盛り上がりは異様だった。そもそも誰もこの曲が来るとは思っていなかったし、それをジュリアのソロではなく、D/Zealとして披露するという構図があまりにもエモかった。

 

 

SING MY SONG

流星群の後、あいみんがエレキからアコギに持ち替えた時点で次の曲が重たいことはなんとなく察しがついたが、ころあずが「D/Zealのふたりでどの曲をカバーするか一生懸命考えた」(意訳)と言い出したあたりでそれは確信に変わった。その後、あいみんが弾き出したフレーズは最上静香のソロ曲「SING MY SONG」のイントロだった。

後に本人達が言っていたが、伴奏はあいみんが弾くアコギだけ(つまり、オケは無い状態)で、完全に二人の空気感だけで歌い切ったらしい。アコギとボーカルだけというシンプルさはいかにもジュリアらしい良い演出だと思うが、キャパ13000人の会場でやるようなことではない(褒め言葉)。

 

 

昏き星、遠い月 → Everlasting

夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE- のステージでは、ミリシタのイベントやCDのドラマに即した内容のミュージカルが披露された。

まず印象的だったのが、大方のプロデューサーがペンライトを消して見入っていたことだろう。キャスト陣は後のMCで「盛り上がってるのか心配だった」といった内容のことを冗談めかして言っていたが、ミュージカル上映中の会場には張り詰めた空気が漂っていて、とてもペンライトを振れるような状態ではなかった。

福岡公演Day2にはこっこちゃんから「実は、オケは最初から決まっていて、我々はオケにセリフの尺やタイミングが合うように頑張っていた」ということが告げられたが、これは実際に見た人間からすれば恐ろしい事実だった。
ミュージカルということもあり、ナチュラルにセリフから歌へ移行したり、場面転換が行われたりといったシーンが多く見られたのだが、見ている方としてはオケに合わせているようには全く見えなかったので衝撃を受けた。

それと、夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE- はキャストから配役を決定したのかというくらい、ミュージカル内の配役とキャストのイメージがぴったりハマっていた。こっこちゃんやりかねぇの使い方があまりに上手かった。

 

 

I.D ~EScape from Utopia~

この曲は個人的に印象に残っていて、それは多分5thの頃よりも格段にあべりかさんの表現力が上がっていたからだと思う。
福岡公演以来、ライブの時の迫力を思い出そうとこの曲を聴くのだが、どうしてもライブの時の彼女の歌声の方がかっこよかったなぁと思ってしまう。

EScapeのドラマ「Melty Fantasia」では3人はアンドロイド役ということもあって、パフォーマンスの間は表情が出ないように心がけていたらしい。そのおかげか、天ちゃんなんかあからさまにすまし顔をしていたのだが、彼女がすまし顔をしているとそれはもう美人で笑うしかなかった。今回の仙台公演と福岡公演で、Trysailがなぜ人気ユニットなのかは死ぬほどよく伝わってきた。

 

 

LOST

福岡公演のあべりかさんの歌声のなかで、個人的に一番好きだったのがLOSTのイントロだった。

出会えてよかった...
あなたでよかった...
「傍にいる」
それだけでただ嬉しくて...

ここのあべりかさんの感情の入りようは半端じゃなかったが、それでもあくまで瑞希のままでこれを表現してくれたのが本当に嬉しかった。

 

 

ART NEEDS HEART BEATS -Four Hearts Beans ver.-

Jelly PoP Beansの1曲目はロコのソロ曲「ART NEEDS HEART BEATS」のカバー。アレンジャーは月曜日のクリームソーダの編曲を務めたラムシーニ氏。

仙台公演、神戸公演と見ていく中で、我々の頭の中にはカバー曲は765プロの曲から選ばれるという前提が出来上がってしまっていたので、この曲をカバーするという考えに至らなかったが、その前提を無かったことにすればこの曲を選ぶのは必然とすら言える。
この曲のサビに「一人じゃきっとキャンノットなんだね」という歌詞があるが、これはロコがJelly Pop Beansとして活動していく中でより感じるようになったことだろうし、アーティスト・ロコがそれを表現しようとするのは当然だろう。

僕はロコの担当ではないのであまり突っ込んだことは言えないが、ロコのPにとって今回の「ART NEEDS HEART BEATS」は特別な意味を持つだろうし、そういった意味を持つものをロコとの間に共有できたのは正直羨ましい。

 

 

個人的感想(ソロ曲編)

ここでは、福岡公演で披露されたソロ曲に触れる。

瑠璃色金魚と花菖蒲

みなみちゃんは5th Day1(2018年6月)の頃よりも歌声にかなり余裕があったのが印象的だった。本人はMCで「今までは自分のことで精一杯だったが、今回は紬のいろいろな表情を見せられるように頑張った」(意訳)と言っていたが、瑠璃色金魚と花菖蒲の勢いに飲み込まれずに自分が出せていたのがそれの何よりの証左だと思う。

Day1は現地にいたが、落ちサビでUO折るマンがあまりに多くて少し驚いた。折りたい気持ちは分からなくもないが。

 

 

スタートリップ

ただただジュリアがかっこよかった。
スタートリップはサビが良い。

ヒトリきりでもあたしは歌ってた
後ろ指さされる日もあった
見慣れた町の見慣れた帰り道
涙よ落ちないで そんな夜を越えて

実は、福岡公演はジュリアにとって凱旋公演でもあったから、この曲を歌うことには大きな意味があったのではないかと思うが、MCではただ一言「楽しかった」と表現したのが印象的だった。

 

 

Silent Joker

感じたことはたくさんあったはずなのに、Silent Jokerが来たという事実と、あべりかさんの気迫に押されて、記憶が無くなっているのがあまりに惜しい。ただ、あべりかさんが瑞希のことをすごい考えてくれているのは痛いほど伝わってきた。意地でも瑞希の歌声を崩さなかったのは流石だと思う。

福岡公演ではソロ曲はいわゆる強い曲を選ぼうという意志があったらしく、たとえば瑞希は「...In The Name Of。 ...LOVE?」や「POKER POKER」ではなく「Silent Joker」が選ばれた。おそらく「Cut.Cut.Cut.」が選ばれなかった理由もここにある。
圧倒的に強いセトリ、相当盛り上がっていたのでセトリとしては正解だったのだろうと思うが、曲の選択肢が狭くなっていたなぁという感じはした。

 

 

鳥籠スクリプチュア

福岡公演のソロ曲で個人的に一番印象に残ったのがこの曲。
僕は朋花にはほとんど興味が無く、この曲もほぼ初めて聴いたというような状態だったにもかかわらず、気がついたら中二的なかっこよさに堕とされていた。
イントロのワブルベースや1番サビ後のピアノの痛々しさがいい。

もちろん、僕は「天空騎士団 七の誓い」など知らなかったので、間奏で周りのPが「一つ、心に...」と言い出したときは驚いた。ミリオンに触れて2年経っても、知らないものは知らないんだなぁと感じられた。

 

 

ローリング△さんかく

来てほしかった曲が来ると記憶が無くなるように出来ているらしく、正直あんまり記憶はない。

ペンライトを△や□の形にしてる人が5thよりもかなり増えていたのが印象的だった。僕もやりたかったが、ペンラ1本しか持っていなかったのでどうあがいても無理だった。

間奏の「これからも桃子と一緒にたくさん思い出作っていこうね。約束、だよ」というセリフはずるかった。思い出や約束という形に残そうとするところが桃子らしい。

 

 

HOME RUN SONG♪

実は、周年ライブでのHOME RUN SONG♪の披露は今回が初。その瞬間にLVとはいえ立ち会えたのは幸運なことだと思う。

MCで本人が「まさか私がソロ曲のトリになるとは思わなかった、てっきりころあずちゃんがトリだろうと思ってた」的なことを言っていたが、おそらく大方のPもそう思っていたのではないかと思う。ただ、昴がトリを務めることで、曲中のホームランは満塁HRになるし、マウンドに立つなら絶対的守護神になるといったエモ解釈が生まれていたのはかっこよかった。

 

 

おわりに

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
レポはある程度鮮度が大事なので(もう遅い気もしますが...)、ここで一度完成とします。もしかしたら少し加筆修正するかもしれません。