茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

〈物語〉フェス 感想レポ

はじめに

2019年5月11日に開催された「〈物語〉フェス ~10th Anniversary Story~」に参加した。主に披露された楽曲について個人的感想を述べていこうと思うが、全ての楽曲に対して感想を書くというのは読む方も書く方もなかなか厳しいので、個人的に印象に残った曲だけにすることをご了承いただきたい。また、僕は〈物語〉シリーズに関しては小説もアニメも未履修であるので、そういった視点からの感想は出てこないと思ってほしい。

 

 

個人的感想

帰り道

これを2曲目に持ってこれるあたり、〈物語〉シリーズの楽曲の層の厚さが伺える。仮にアニクラでこれを流すなら、この曲を実質的な目玉という立ち位置にしても何らおかしくない。

それはそうと、加藤英美里さんの衣装が可愛かった。

彼女も呟いているが、衣装は八九寺真宵が背負っているピンクのリュックサックがモチーフになっているらしい。
ただ、僕がこの曲の間に考えていたことというのは、こんな明るいピンクのふわっとしたシルエットのワンピースを着こなせるのやばくない?という、おおよそ曲とは関係ないことだった。

 

terminal terminal

〈物語〉フェスはスペシャルバンドによる生演奏がひとつのウリだった。

ベース、バンマス:ミト(クラムボン
ギター:西川進
ギター:山本陽介
ドラム:佐野康夫
キーボード:皆川真人
パーカッション:三沢またろう
ストリングス:室屋光一郎ストリングス
ホーンセクション:FIRE HORNS
コーラス:meg rock

引用「〈物語〉フェス ~10th Anniversary Story~|〈物語〉シリーズ


ここで注目すべきなのが、ストリングス、ホーンセクション、コーラスも生演奏というところだろう。〈物語〉シリーズの曲は、たいてい神前暁氏(もしくはミト氏)が作曲しているということもあってか、ブラスセクションやストリングスが起用される例が多いので、いわゆる5ピースバンドにとどまらない編成にしたのはいい采配だと思う。

少し堅苦しい感じになってしまったが、この曲は単純に楽しかった。LV会場の雰囲気的にサイリウムが振れる感じではなかったが、この曲は振りたかったなぁ......。

 

もうそう♥えくすぷれす → 白金ディスコ

この繋ぎが出来るのが、〈物語〉シリーズは楽曲が強いというのを如実に表している。ちょっと繋ぎにくいような気もするが、アニクラでこれをやったら確実にキレられる。

ある種王道すぎるというか殿堂入り的な位置に行ってしまったせいで、例えばTrySailやらPyxisやらで観測される熱狂的なファンがそこまで観測されなくなったイメージのある花澤香菜だが、やはり持ち合わせている火力は高かった。
もうそう♥えくすぷれすとか確実にライブ向きじゃないのに、囁くような声で歌い上げているのは流石の一言だった。

白金ディスコはなんかもう安心感すら覚えた。おそらく〈物語〉シリーズの楽曲の中でトップ3に入るくらいに有名な曲なので、披露する側としては逆に難しいまであると思うのだが、井口裕香然り、スペシャルバンド然り、違和感なく仕上げていたという事実が完成度の高さを物語っているように思える。 

 

MC → chocolate insomnia恋愛サーキュレーション

〈物語〉フェスは大きく分けて朗読劇パートとライブパートに分かれていた。
朗読劇の内容をざっくりまとめるなら、「阿良々木暦がパーティに招待されて会場に来たものの、彼は『とりあえず招待されたから来た』、要は何も知らされていない状態だった。そこで他のキャラと会話をして、どうやら存在しているらしいドレスコードであったり、パーティが開かれた目的であったりを知ることになる」という感じ。

まあそんな感じでいろいろあって、阿良々木暦はパーティの幹事をしている羽川翼のところに辿り着くのだが、その会話がエモの象徴だった。

個人ツイから引用させてもらったが、これは卑怯では?
僕は〈物語〉シリーズを一切履修していないので羽川翼阿良々木暦の間に何があったのかはまるで分からないが、仮にその背景があったらおそらくここだけで〈物語〉フェスを見に来た価値はあったと感じられるのではないかと思う。

さて、まず前提として僕はchocolate insomniaがめっちゃ好きなのにもかかわらず、上の流れを見せつけられたこともあり、曲が終わった時には満身創痍だったのだが、その後に持ってくるのが恋愛サーキュレーションだというのだから、これはもう勝てないということになってしまう。
この曲は〈物語〉シリーズという枠を飛び越え、もはやアニソンの中でもドメジャーな曲になってしまっているので、白金ディスコと同じく逆に披露するのが難しいと思うのだが、落ちサビ前の「コイスル キセツハ ヨクバリ circulation」なんかもめっちゃ安定していたのは流石だった。

 

wicked prince

このwicked princeという曲、〈物語〉シリーズのヒロイン全員で歌っているのだが、つまりそれが何を示すのかと言えば、ステージ上でも全員で歌ってるということ。

神谷浩史  (阿良々木暦 役)
斎藤千和  (戦場ヶ原ひたぎ 役)
加藤英美里 (八九寺真宵 役)
花澤香菜  (千石撫子 役)
堀江由衣  (羽川翼 役)
喜多村英梨 (阿良々木火憐 役)
井口裕香  (阿良々木月火 役)
早見沙織  (斧乃木余接 役)
水橋かおり (忍野扇 役)
井上麻里奈 (老倉育 役)
三木眞一郎 (貝木泥舟 役)
坂本真綾  (忍野忍 役)

引用:「〈物語〉フェス ~10th Anniversary Story~|〈物語〉シリーズ


要は、神谷浩史さんと三木眞一郎さん以外はステージで横並びということ。ア○サマでもここまで集めてくることはなかなか出来ないだろう。

さらに言えばwicked princeは曲も良い。サビ5小節目の4536進行とかお手本にしたい。この曲で幕を下ろすことで、〈物語〉フェスは大団円に終わったのではないかと思う。

 

おわりに

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
この機会に〈物語〉シリーズを履修したい気持ちがあるのですが、どこから触れればいいのかよく分かっていません。化物語から順番に追っていけばいいんですかね?