茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

2019年4月下旬に聴いていた曲

THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE TOUR UNI-ON@IR!!!!」仙台公演Day1に行ってきました。「せりか~!!」じゃなくて「もちょ~!!」ってなってたのを見て、麻倉ももさんめっちゃ人気だなって思いました。(小並感)

 

 

サンボンリボン - 14歳のサマーソーダ
作詞:カナボシ☆ツクモ 作曲:Hiramy 編曲:福田淳

14歳のサマーソーダ

14歳のサマーソーダ

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Tokyo 7th シスターズ 3rdアルバム『THE STRAIGHT LIGHT』より。

まずは何も言わず、次の詞を読んでほしい。

待って ロンリー・フォーティーン・ソーダ
解き放ってよ 空き缶の表面
伝う夏雫が映してたヘブン

いや、天才か?
僕はあまり夏は好きではないのだが、それは猛暑日やら熱帯夜やらが延々と続く、生きづらい現実世界の夏があまり好きではないというだけであって、フィクション的な夏――言ってみれば青春物語の舞台になるような、爽やかでいてどこか切ない夏――は嫌いではない。
そんな「夏」をカナボシ☆ツクモ a.k.a. 茂木伸太郎はたった3行で表現してみせた。かつて切なさに "Snow halation" という名前をつけた作詞家に驚かされたが、それほどまでに彼が見せた「夏」は衝撃だった。

 

 

くるり - 琥珀色の街、上海蟹の朝
作詞・作曲・編曲:岸田繁

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EP『琥珀色の街、上海蟹の朝』より。
オールタイムベスト『くるりの20回転』にも収録されている。

くるりは恥ずかしながら名前を知っていたくらいで、彼らがどんな音楽をやっているのかすら知らなかったのだが、この曲を聴くだけで彼らが音楽活動を20年以上も続けられた理由、その片鱗を見ることができる気がしてくるから不思議だ。

この曲で印象的なのは以下のメロだろう。

上海蟹食べたい あなたと食べたいよ
上手に割れたら 心離れない 1分でも離れないよ
上手に食べなよ こぼしても いいからさ

曲がボーカル・岸田繁のラップで進んでいくなかで、唐突に「上海蟹食べたい」なんてフレーズがシンプルなメロに乗って現れるのは少し異様だ。ただ、これはラップで重くなっていた体を浮かせるための意図的な仕掛けであって、何も突飛なものではない。このバランス感覚は作曲・岸田繁のセンスの良さを感じさせる。

 

 

m-flo - No Question -TOKYO RAINBOW PRIDE REMIX-
作詞・作曲:m-flo 編曲(Remix):Mitsunori Ikeda

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新規リリースではなくRemixであるためか、CDリリースはなく配信のみ。
とりあえずApple Music, Amazon Music Unlimited, Spotifyにはありました。

「No question」は2018年3月、ボーカルLISAの15年ぶりの復帰作としてリリースされた『the tripod e.p.2』に収録されている曲で、m-floの代表曲「come again」を思い出させる非常にm-floらしいトラック。

リミキサーのMitsunori Ikedaは、m-floでDJを務める☆Taku Takahashiが主宰するダンスミュージックレーベル「TCY Recordings」*1にEl Poco Maro名義で参加していたり、燻製コンピというコンピレーションアルバム(KAN TAKAHIKO, Taku Inoueなんかも参加しているなかなかガチなコンピ)に参加していたりするのだが、あまりBio欄に情報が載っていないTwitterBootleg Remixが2曲だけ投稿されているsoundcloudが見つかったくらいで、彼が音楽の世界でどのような遍歴を歩んできたのかを知る手掛かりはあまりにも少ない。

「No Question -TOKYO RAINBOW PRIDE REMIX-」は彼のsoundcloudに投稿されている「m-flo - No Question (Mitsunori Ikeda Bootleg Remix)」を「東京レインボープライド2019」公式ソングに起用したという形らしい。

おそらくは上記のレーベル繋がりでm-floと彼は面識があったからこその起用だとは思うが、Bootleg Remixっていうぶっちゃけグレーゾーンのところから拾い上げてくるのは珍しい感じがする。
ただ、彼のRemixはm-floのノリのエッセンスを上手く拾いながら、ダンスミュージックの少しくどい部分――例えばそれはトラックの長さであったり、フレーズの繰り返しであったりする――をあまり意識させない作りになっているので、公式ソングという形で逆輸入的なことが行われるのも納得の出来ではある。

 

 

RYUTist - センシティブサイン
作詞・作曲・編曲:シンリズム

センシティブサイン

センシティブサイン

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RYUTist 7thシングル『センシティブサイン』より。

作詞・作編曲を担当しているシンリズム、恥ずかしながら名前すら知らなかったのだが、彼がまだ17歳だった頃にリリースされた「心理の森」を聴くだけでもその才能を感じることができる。

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驚かされるのが、17歳にしてこのポップ感に辿り着いているという事実。というのも、僕が17歳の頃、僕の耳を埋めていた音楽はもうちょっと尖っていた気がするからだ。彼は若気の至り的なノリをまるで感じさせないから、ほんとに同い年なのか?いつも何聴いてんだ?という疑問を叩きつけたくなるのも仕方がない気がしている。

さて、そんなシンリズムを起用した「センシティブサイン」も彼のセンスが遺憾なく発揮されていて、RYUTistのメンバーの素朴な感覚、等身大の女の子の感覚とシンリズムのポップ感が良い化学反応を引き起こしている。

RYUTistは――というよりもRYUTistが所属しているPENGUIN DISCは――クリエイター起用のセンスが良い。本シングルのカップリング「素敵にあこがれて」にはOrangeadeの佐藤望を、5thシングル「青空シグナル」、6thシングル「黄昏のダイアリー」にはTWEEDEES(ex. Cymbals)の沖井礼二を起用しており、21世紀のポップソングの最前線をひた走っている。そんなRYUTistがこれからどんな世界を見せてくれるのか、今後の活躍にも目が離せない。

 

 

おわりだよ~
ミリオン6th見てたら、大学で同じゼミの女の子と夏川椎菜さんの顔が似ているのに気づいて微妙な気持ちになったらしいです。

*1:Twitterの最終更新が2012年の7月で止まっているので、今はレーベルとしては機能していないのだろう