茜色ダイアリー

僕の日常を切り取っていきます。

2020年 楽曲10選

今年も楽曲10選をやっていこうと思います。
曲はリリース順に並んでいます。

 

選曲基準

2020年に初めてフル音源がリリースされた曲

同じアーティストから2曲以上選ばない

 

目次

 

楽曲10選

シュガーポケッツ - シャノワール

作詞・作曲・編曲:萩龍一
収録:『START the MAGIC HOUR』(2020/02/05)

シャノワール

シャノワール

  • シュガーポケッツ
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

君に恋した私は―――

 

魔法×アイドルがテーマのメディアミックスプロジェクト「ラピスリライツ」の楽曲。この曲を歌っているユニット「シュガーポケッツ」は、公式HPにて「トイボックスのようにキュートでポップなユニット」と紹介されており、実際に「シャノワール」はキュートでポップな雰囲気の曲に仕上がっている。

 

シャノワール(chat noir)はフランス語で「黒猫」の意。
これを意識しているのか、歌詞もどことなく猫っぽい。

二人で眠って夢で待ち合わせ
路地裏へ迷い込んで

なかでも、上に取り上げた1サビ途中の歌詞が良い。
メロもここだけやたらかっこいい。

 

曲の可愛らしさとは裏腹に、BPM131の4つ打ちをベースにしたトラックメイキングで「踊れる」構成にしてあるのも素晴らしい。

 

 

伊藤美来 - hello new pink

作詞・作曲:ゆいにしお
編曲:水口浩次
収録:『Plunderer』(2020/02/12) /『Rhythmic Flavor』(2020/12/23)

hello new pink

hello new pink

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

今年、一番聴いた曲だと思う。

 

伊藤美来 6th Single『Plunderer』のカップリング曲。後に、3rd Album『Rhythmic Flavor』の2曲目に収録された。『Rhythmic Flavor』はまだ聴けていないが、挑戦的なリード曲「BEAM YOU」をアルバムの1曲目に据えるあたりから、新しい「伊藤美来」の姿を見せようという意志が伝わってくる。

 

この曲は、2サビ終わりからの展開に驚かされる。

あなたも私もナンセンスだった
ふと立ち止まった街の中
春風が吹いて手を繋いだ

「あなた」に嫌われないように、本来の私を隠し、あなたの望む「私」であろうとしたのは「ナンセンス」だったと、私はふと気づくのである。

 

 

鹿乃 - 午前0時の無力な神様

作詞:鹿乃
作曲:田中秀和MONACA
編曲:Aire
収録:『yuanfen』(2020/03/04)

午前0時の無力な神様

午前0時の無力な神様

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

鹿乃 4th Album『yuanfen』より。
『yuanfen』は田中秀和MONACA)氏をサウンドプロデューサーに迎えており、収録曲の作曲を全て彼が担当したことで話題になった。

 

『yuanfen』からこの曲を選んだのは、単に音が好きだからである。
サビにおいて、ギターはポスト渋谷系を彷彿とさせる進行を弾いていて、シンセベースはこれとはあまり関係なく自由に動いていて、さらに上にストリングスが乗っていて......といったように、とにかく情報量が多い。しかし、この情報量の多さのなかでも、ボーカルはスッと入ってくる。
これがとても気持ちよくて、何度もサビを聴きたくなってしまう。

 

 

上田麗奈 - あまい夢

作詞:ORESAMA
作曲・編曲:⼩島英也
収録:『Empathy』(2020/03/18)

あまい夢

あまい夢

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

上田麗奈『Empathy』より。
『Empathy』は是非アルバムを通して聴いてもらいたい。上田麗奈の歌声によって各々の楽曲が彼女の色に染まり、それらを綺麗に並べることで『Empathy』というアルバムが彼女を表すひとつの作品になっている。

 

この曲を選んだのは、いつの間にかサビを空で歌えるようになるくらい、この曲が馴染んでいたからである。

I may be あまい夢をみてる
ずっと きみには内緒なんだけど
曖昧に視線をそらしては
こぼさないように心の奥で包むよ

サビの入りを半拍食って入っているのがポイントで、これによって「I may be あまい夢をみてる」の詞がとても印象に残る。その後、「曖昧に」で韻を踏むのも良い仕掛け。

 

 

笹木咲 - 煽動海獣ダイパンダ

作詞・作曲・編曲:やしきん
収録:『SMASH The PAINT!!』(2020/03/18)

煽動海獣ダイパンダ

煽動海獣ダイパンダ

  • 笹木咲
  • アニメ
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

にじさんじSMASH The PAINT!!』より。
にじさんじに所属するライバーが歌っているため、収録曲はどうしてもそのライバーを知っている前提の曲作りにはなっている。しかし、参加しているクリエイターが強いため、個々のライバーを知らなくても案外楽しめる。

 

とにかくメロが良い。

一緒に遊ぼうか 水の中から
ちゅぼ ぼぼ 肺呼吸だけど
海獣の夜は長い

特にサビのメロは印象に残る。歌詞が「笹木咲」にバッチリハマっているし、歌声もしっくり来る。
実は、「海獣の夜は長い」のメロがaikoっぽいなとずっと思っている。

 

 

赤い公園 - 紺に花

作詞・作曲:津野米咲
編曲:赤い公園
収録:『THE PARK』(2020/04/15)

紺に花

紺に花

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

赤い公園『THE PARK』より。
赤い公園はバランス感覚が素晴らしいバンドだと思う。サウンドは割に尖っていて、各々が弾いているパートもシンプルと呼べるものではないが、曲の根底には確かにポップな感覚がある。

 

「紺に花」が卒業をテーマにした曲であることは歌詞から分かる。

レンズ越しに笑うだけで
手がふるえた私に気づかないでね
ふれてみたい、広い、深い
紺の肩に花が降る

桜はらり、焦る、逸る
いくじなしの私を急かすみたいに
君の明日に居たい、痛い
胸のピンに花が咲く

この曲には「卒業」を思わせる直接的な単語は登場しないが、「紺の肩に花が降る」という歌詞から情景を想像できる。また、「ふれてみたい、広い、深い」や「君の明日に居たい、痛い」といった韻を踏んだ歌詞からは「私」の感情の動きが見て取れる。

 

 

鈴木みのり - 月夜の夢

作詞 : 鈴木みのり
作曲・編曲 : myu
収録:『上ミノ』(2020/08/26)

月夜の夢

月夜の夢

  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

鈴木みのり 2nd Album『上ミノ』より。
1st Album『見る前に飛べ!』からさらに表現の幅が広がった。元々、鈴木みのりは歌唱力があり、器用さも持ち合わせていたが、今回のアルバムにはしばしば「鈴木みのりはこれも出来るのか......」という驚きがあった。

 

なかでも驚かされたのが、この曲。
おそらく、この曲が持つ幻想的な雰囲気は、彼女らしい歌声や彼女自身の雰囲気とは少し違う。しかし、彼女はこの曲の幻想的な雰囲気を上手く捉え、丁寧に表現している。

 

フレーズとフレーズの間に空白があるAメロからBメロに移る瞬間が良い。
Aメロの「孤独を抱く」とBメロの「繰り返し」がノンタイムで繋がるところが印象に残る。

 

 

式部めぐり - Sweet Bubble

作詞・作曲・編曲:KBSNK(TEMPLIME)
収録:『Prism』(2020/10/25)

Sweet Bubble

Sweet Bubble

  • 式部めぐり
  • エレクトロニック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

式部めぐり 1st EP『Prism』より。
式部めぐりは押さえておくべきVtuberだと思う。「光(feat. Peno)」以外のオリジナル曲はこのEPで聴くことができるので、知るのが遅かったということもない。

 

彼女の魅力は、少し癖のある歌声だと個人的には思っている。 

ふわり ゆらり 貴方のそばに
ずっと寄り添っていたいの
おかえり おやすみ 近づいた瞬間
ふっと結びが解けて

落ちサビの歌詞を引用してきた。これを聴いていると、「ゆらり」がなんとなく「ゆるり」に聴こえたり、「ふっと」がなんとなく「はっと」に聴こえたりする。ここに見られる母音が曖昧になる感じは独特だと思う。

 

 

藤井 風 - へでもねーよ

Written by Fujii Kaze
Prod by Yaffle
収録:『へでもねーよ』(2020/10/30)

へでもねーよ

へでもねーよ

  • 藤井 風
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

2020年のJ-Popを語るうえで、藤井 風は無視できないだろう。
5月20日にリリースされた1st Album『HELP EVER HURT NEVER』は、「青春病」、「へでもねーよ」以外の彼のオリジナル曲を網羅した名盤。なかでも、彼が自身の死生観を歌った「帰ろう」は名曲。ファンからの評価も高い。

 

「へでもねーよ」はメッセージがシンプルで、分かりやすいのが良い。

あんたの軽ぃディス へでもねーよ
あんたの軽ぃヘイト へでもねーよ
あんたの軽ぃマウント へでもねーよ
へでもねーよ それでえーの?

日常生活のなかにある負の感情を「へでもねーよ」と一蹴してくれる存在がいるのは心強い。

 

メッセージはシンプルだが、サビでトラップビートを採用するなど、しっかりトレンドを押さえているのは面白い。

 

 

長瀬麻奈(CV:神田沙也加)- First Step

作詞:PA-NON
作曲・編曲:田中秀和MONACA
収録:『First Step』(2020/11/15)

First Step

First Step

  • 長瀬麻奈 (CV:神田沙也加)
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(Spotify)

 

大型アイドルプロジェクト「IDOLY PRIDE」の楽曲。
来年の1月10日からはTVアニメの放映が予定されており、今後の展開に期待がかかる。アニメのEDテーマの作曲を務めているのが沖井礼二(TWEEDEES)氏らしく、個人的にはその曲が一番気になっている。

 

今年、田中秀和MONACA)氏が関わった楽曲のなかで、一番を決めるとしたら「First Step」だと思う。本当に良い。

 

サビ2周目でドラムのパターンを変え、テンポが倍になったように思わせる演出の上に「だからね私らしく踏み出すよ First Step」という歌詞が置いてあるのがとても美しい。

 

 

 

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

今年は月3回の更新はおろか、ブログを更新しなかった時期もありました。もしかしたら、楽しみにしてくれていた人もいたかもしれません。ご心配をおかけしました。来年以降は、月3回は難しいかもしれませんが、月1回は更新をしたいと考えています。そのときは是非、読んでいただけると嬉しいです。


おまけとして、楽曲10選のプレイリストを貼っておきます。

 

Apple Music>

 

Spotify